雑談散歩

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青森市で桜が満開

青森市内で桜が満開。
愛犬の散歩の道すがら、あちこちで桜の花を見物した。
公園から公園へ桜を見て回る。
刻々と変化する桜の花の様子。
今このときだけの「さくらまつり」。

通行人たちは、立ち止まり、目を上げて、静かな「さくらまつり」を楽しんでいる。
以前にも感じたことだが、桜の花は雛鳥のくちばしに似ている。
精一杯口を広げて餌をせがむ姿。
花は確かに何かを訴えている。
何かを要求している。
カメラを近づけて接写すると、その様子がなんとなくわかる。

花との対話。
マクロ撮影すると、もっとよく花の声が聞こえるかもしれない。
デジタル一眼レフのマクロレンズがほしくなった。

満開の桜。
ときどき「桜の饗宴」という文字を目にする。
「桜の饗宴」って、どういう意味なのだろう。
満開の桜の下で、お客をもてなすための宴会をひらく。
とても風雅な催し。
だから、「桜の饗宴の」を催しているのは、ちょっと雅な趣味のある人。

ところがもうひとつ、「桜の饗宴」には、桜自身が主語になっているようなニュアンスがある。
桜が幹を並べて一斉に咲いている様は、まさに桜が饗宴を催しているようである。
自身の生の喜びを自身で歓待しているのか。
その鮮やかさに、人はただ見とれるばかり。

桜が引き立て役の「桜の饗宴」と、桜が主役の「桜の饗宴」。

山を歩いていると、満開のヤマザクラに出会うことがある。
ああこれは「桜の饗宴」だと感じる。
こんな宴に導いてくれてありがとうという気持ちがこみ上げてくる。
ひっそりとした山の中の静かな饗宴。

ここ2~3日、青森市で桜が満開。
今年の満開の時期は、去年よりも2日ほど遅れているという。

黒い幹に、薄いピンクの桜の花がよく似合う。

満開とは、桜の満面の笑顔。
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