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ダシをとった後の炭火焼干を食べてカルシウム補給

2017/09/19
本州最北の新幹線駅、北海道新幹線「奥津軽いまべつ駅」。
2月5日に袰月(ほろづき)海岸の高野崎へ行ったことは、この前記事にした。
行く途中で、休憩がてら「道の駅いまべつ」へ寄ってみた。
「道の駅いまべつ」の愛称は、半島プラザ「アスクル」。
『道の駅いまべつ半島ぷらざ「アスクル」』と続けて表記されることもある。

道の駅は、去年開業した北海道新幹線「奥津軽いまべつ駅」に隣接している。
JR東日本の津軽線「津軽二股駅」もここにある。
山の中の簡素なたたずまいの集落に、三つの公的な施設が集まっている。
なにやら駁雑(ばくざつ)とした印象は否めない。

そこで買ったのが、天然ダシ素材である炭火焼干(すみびやきぼし)。
津軽海峡今別沖で獲れた天然小鯵(こあじ)を地元産の炭火で焼き、天日干ししてつくったものとのこと。
天日で干すことによって、ミネラル分が豊富な食品に仕上がるという。
駁雑な雰囲気が漂うなかで、唯一土着的な存在感を漂わせていた炭火焼干。

炭火焼干は、手作りである。
じっくりと炭火で炙って、旨味を封じ込める。
昔ながらの製法であるという。

土産品共通ブランドとして、「津軽半島浜小屋仕込み」と銘打たれている。
「浜小屋仕込み」とは、素朴さが売りのようである。
津軽半島の素朴なイメージを、うまく盛り込んだ売り文句となっているようだ。
その素朴さを潜り抜けて、スタイリッシュな新幹線が北海道に延びている。
都会風なセンスが、素朴な味わいを尻目に疾走する。
これが最近の津軽半島の事情。

新幹線駅に隣接している「道の駅いまべつ」。
今別の道の駅で買った焼干を、みそ汁のダシに。
食べてみると、あっさりとしながらも香ばしい味わい。
化学調味料を一切使わなくても、良い出汁になっている。
素朴で懐かしい津軽の田舎の味。
私が子どもの頃は、みそ汁はこんな味だった。

化学調味料の濃い味に慣れた若者の舌には、ちょっと物足りないかもしれない。

焼干ダシのお味噌汁。具はワカメと油揚げ。
鍋のお湯が煮立っても、焼干は引かずにそのままみそ汁の具に。
さすがに全部は食べられないが、二尾ほど噛んで食べた。
すると、まだ味が残っていて、噛むほどに旨味が口の中に広がる。
カルシウム補給になって、一石二鳥の焼干。
砕いてパウダー状にして、ごまと塩を混ぜてふりかけにしても美味しいという。
そんな食べ方も、有効なカルシウム補強。

津軽半島の焼干と言えば、今別町の隣の、平舘(たいらだて)の「いわしの焼干」も有名。
こちらのイワシは陸奥湾で獲れたものとか。
津軽半島は、海の幸・山の幸が豊富である。
これも、津軽海峡を流れる津軽海流のおかげなのだろう。

魚介類と山菜が豊富な半島。
日本海と津軽海峡と陸奥湾。
それぞれ環境の違った海に三方を囲まれて、津軽半島は自然の産物に恵まれている。

ダシをとった後、小皿にのせた小鯵の焼干。

焼干パック。これでワンパック500円。

美味しそうな小鯵の焼干。
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