看板は、ステンレスヘアラインのプレートに、ステンレスヘアラインの切文字を貼付けたものという設定である。
看板の文字は、このブログのタイトルである「雑談散歩」にした。
プレートの両側に、これも前回作ったビスのイラストを配置して、ビス止めで取付けたという看板にした。
ステンレスヘアラインは看板材としては高額で、看板に高級感を求める依頼者によって発注されるものである。
なので、表面からビス止めという無造作な取付け方法は、一般的ではない。
プレートの裏面に取付けのための造作をするのが一般的である。
しかしここでは、高額な看板材を無造作に扱うワイルドな仕様も面白いかなと思い、このようにしてみた。
ステンレス板のテクスチャをクリップする
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自作テクスチャ。 |
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「長方形ツール」でプレートの型の長方形を作る。 |
左側のツールボックスにある「長方形ツール」で、テクスチャよりも一回り小さい横長長方形を作る。
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「丸型の角」ボタンをクリック。 |
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数値を入力。 |
ここでは、長方形の両端が正円状になるように18ミリにした。
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中央に整列させる。 |
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パワークリップ。 |
プルダウンメニューの「パワークリップ」にマウスオンして表示されるフライアウトメニューの「フレーム内に配置」をクリック。
すると、ポインタが下図のように黒い矢印に変わる。
その黒矢印で、看板の型の中をクリックする。
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黒矢印になったポインタで看板の型をクリック。 |
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看板プレートの輪郭を「なし」に設定。 |
看板プレートができたら、プレートの輪郭を「なし」にする。
看板文字を作る
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文字を入力。 |
「テキストツール」で描画ページの適当な場所をクリックするとカーソルが出現する。
キーボードで「雑談散歩」と入力。
フォントは太いほうが減り張りがあってイラストとして目立つので「DF特太ゴシック体」を採用。
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「曲線に変換」をクリック。 |
文字をアウトラインを持ったオブジェクトに変える。
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複製。 |
ステンレスヘアラインの切文字を作る
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看板文字でステンレスをクリッピングする。 |
ツールボックスで「選択ツール」をクリックし、「選択ツール」で看板プレートをクリックして看板プレートを選択状態にする。
メニューバーの「オブジェクト」をクリックしてプルダウンメニューの「重ね順」にマウスオンし、表示されたフライアウトメニューの「レイヤーの最背面へ」をクリックする。
プレートの上に看板文字を置き、「整列ツール」で両者を中央揃えにする。
「パワークリップ」機能を使って、上図のように「雑談散歩」の切文字を作る。
切文字に影をつける。
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ドロップシャドウ。 |
「ドロップシャドウツール」で上図のように、看板文字の左右の中央付近をクリックし、下側へドラッグする。
オブジェクトが「選択ツール」で選択状態にある場合は、オブジェクトの中央付近にポインタを置き、マウスボタンを押してドラッグすると、影ができる。
ドラッグしていると影になる部分が青い線で表示されるから、その線を確認しながら、適度な影の大きさまでドラッグする。
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「ドロップシャドウ」の属性 |
「ドロップシャドウ」が出来ると、その属性ボタンがアクティブになる。
属性ボタンには、「ドロップシャドウの角度」「影の伸縮」「影のフェード」「ドロップシャドウの不透明度」などがあるから、それらで影の状態を希望のものにする。
看板文字の表面をメタリックにする
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複製した文字にグラデーションをかける。 |
カラーバンド上をダブルクリックするとカラーの「ノード」がクリックした位置に追加される。
「ノード」の色の変更は、カラーバンドの下にある横長のカラーピッカーで行う。
グラデーションをかけ終えたら、この看板文字を、「重ね順」で「最前面」に置いておく。
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表示を「ワイヤーフレーム」にする。 |
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ズーム表示して、重なり具合がピッタリであることを確認。 |
CorelDRAWのデフォルトの設定では、オブジェクトに「スナップ」するようになっている。
「スナップ」とは、複数のオブジェクトの「ノード」や「曲線」が吸着するようにピッタリと重なり合う機能のこと。
メニューバーの「ツール」>「オプション」>「作業領域」>「オブジェクトにスナップ」で、設定の確認ができる。
ちなみに、キーボードの「矢印キー」でのオブジェクトの移動距離の設定は、「ツール」>「オプション」>「ドキュメント」>「ルーラー」の該当入力ボックスに数値入力して行う。
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「表示」を「標準」に戻す。 |
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透明度を操作。 |
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輪郭を塗りつぶす。 |
ステンレスヘアライン切文字のエッジが、光に反射しているように見せるための演出である。
メニューバーの「オブジェクト」>「グループ」>「オブジェクトのグループ化」で、プレートと看板文字を「グループ化」する。
ビスのイラストを「インポート」する
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インポートをクリック。 |
するとインポートウィンドウが開くので、ビスのイラストを保存しているフォルダを探して、ビスのイラストファイルを選択し「インポート」ボタンをクリック。
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カーソルをクリックする。 |
カーソルを適当な位置に移動してクリック。
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ビスの頭のイラストがインポートされた。 |
ビスをプレート上に配置する。
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ビスを配置。 |
ビスを複製して、プレートのもう片方の端に置く。
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ふたつのビスを「整列」させる。 |
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ビスをプレートに整列させる。 |
プレートに影をつける
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プレートに影をつける。 |
プロパティバーで、アクティブになった影の属性を操作して「ドロップシャドウ」を調整。
プレートのエッジの反射を表現するために、輪郭を淡いグレーで塗りつぶす。
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影が付いたプレート。 |
最後の仕上げ
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看板文字を「ズームイン」する。 |
もうちょっと減り張りがほしいのと、看板文字のヘアラインも目立たせたい。
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ドッキングウィンドウの設定を変更する。 |
「マージモード」は、他のモードを試してみたが、「減算」モードにするとヘアラインが浮かび上がって、なおかつ文字表面の反射具合も気に入った仕上がりに近づいた。
イラスト完成
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