雑談散歩

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CorelDRAWの「レンズ」効果のいろいろな種類

前回、虫眼鏡(拡大鏡)のイラストを描いたのは、「CorelDRAW」の「レンズ」効果を試して見るためだった。
「レンズ」効果の確認に、虫眼鏡のイラストは最適。
「CorelDRAW」の「レンズ」効果の種類を、面白く確認できたのだった。

レイヤ

各レイヤにオブジェクトを置く。
三つのレイヤを作って、一番下を「市松模様」のレイヤ、真ん中を「レンズ」のレイヤ、一番上を「虫眼鏡」のレイヤとした。
レイヤは、メニューバーの「ウィンドウ」>「ドッキングウィンドウ」>「オブジェクトマネージャー」のなかにある。

「虫眼鏡」のイラストをインポート。
一番下のレイヤに「市松模様」を「長方形ツール」で描く。
一番上のレイヤに「虫眼鏡」のイラストを、メニューバーの「ファイル」>「インポート」で呼び込んで準備完了。

「虫眼鏡」にドロップシャドウをかける。
ついでに「虫眼鏡」にドロップシャドウを実行。
まず、「虫眼鏡」のレイヤを右クリック。
右クリックメニューからをコピーをクリック。
コピーしたレイヤを「レンズ」のレイヤの上に貼り付ける。
以後はコピーしたレイヤでの作業。
コピー元の「虫眼鏡」レイヤは非表示(目のアイコンに赤い進入禁止マークがつく)にしてから作業を進める。
  1. 「虫眼鏡」のレンズ部分を消去する。
  2. メニューバーの「オブジェクト」>「整形」>「ウェルド」で合体する。
  3. 曲線が閉じていなくて、合体した形が整わない場合は、メニューバーの「オブジェクト」>「曲線の結合」をクリック。
  4. 「曲線の結合」ドッキングウィンドウで「延長」を選び、「ギャップ許容範囲」を適度に設定して「適用」をクリック。
  5. レンズ部分と同サイズの楕円形を作り、それを合体した「虫眼鏡」のレンズの位置に置く。
  6. 両者を選択状態にして、メニューバーの「オブジェクト」>「整形」>「背面オブジェクトを前面オブジェクトで切り抜く」をクリックする。
  7. こうして出来上がった「虫眼鏡」のシルエットに、上図のようにドロップシャドウをかける。

ドロップシャドウ完成。
非表示にしていた「虫眼鏡」レイヤを表示させると上図のようになる。

レンズ効果

「レンズ」ドッキングウィンドウ。
メニューバーの「効果」>「レンズ」をクリックして、「レンズ」ドッキングウィンドウを開く。
以下は、「レンズ」効果の種類リストを上から順にザッと覗いたものである。

明化

「明化」。
「明化」効果は、「レンズ」のなかのオブジェクトを明るくしたり暗くしたりするもの。
比率入力ボックスを操作して、その度合を設定する。
ここでは50%に設定してある。

カラーの追加

「カラーの追加」。
「レンズ」のカラーに「レンズ」の下のオブジェクトのカラーが追加される。
これによって、「レンズ」に光のカラーを混合したような効果が得られる。
追加するカラーと、その量を設定できる。
ここでは、カラーを黒(K:100)にし、比率を50%に設定。

カラーの限度

「カラーの限度」。
設定した「レンズ」のカラーの領域だけを表示する。
ここではカラーを黒(K:100)、比率を50%に設定してある。
私にとっては、用途がよくわからない仕掛けである。

カスタムカラーマッピング

「カスタムカラーマッピング」。
レンズの下になっているオブジェクトのカラーを、指定した 2 色の間に変更する。
始点カラーと終点カラー、そして2 色の間でカラーをどのように変えるかを選択できる。
リストは、デフォルメでは「ダイレクトパレット」になっている。
他に「前傾レインボウ」と「後傾レインボウ」がある。
ここでは、始点カラーを赤(M:100 Y:100)、終点カラーをレモン(Y:100)に設定。
リストはデフォルメの「ダイレクトパレット」にしてある。
その結果が上図。

魚眼

「魚眼」。
これは、上図を見ての通り。
レンズの下のオブジェクトを設定した割合で歪曲、拡大、縮小できる。
ここでは、比率を200%に設定してある。
けっこう面白い効果である。
使い方次第では、好結果が期待できる機能であると思う。

ヒートマッピング

「ヒートマッピング」。
レンズの下のカラーの熱レベルを擬似的に表示することにより、赤外線映像のような効果を作ることができる。
ここではパレットの回転を100%に設定。
一定の領域が炎上しているような表現に使えるかもしれない。

色反転

「色反転」。
レンズの下のカラーを、その補色の CMYK カラーに変更する。

拡大

「拡大」。
ここでは拡大の倍率を3倍にしてある。
虫眼鏡にピッタリの効果である。

着色グレースケール

「着色グレースケール」。
レンズの下のカラーを、対応するグレースケールに変更。
セピア トーンの効果が出せる。
ここでは、カラーを青(C:100)に設定。

透明感

「透明感」。
この効果を使うと、オブジェクトが薄い色の付いた膜またはガラスを通して見たように表示される。
ここでは比率を30%に、カラーを青(C:100)に設定してある。
飲食店の店内の様子を、外から見たイラストに使えそうだ。

ワイヤーフレーム

「ワイヤーフレーム」。
レンズの下の領域を、選択した輪郭カラーまたは塗りつぶしカラーで表示できる。
ここでは輪郭カラーを赤(M:100 Y:100)、塗りつぶしカラーをレモン(Y:100)に設定してある。

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