CorelDRAWの「レンズ」効果のいろいろな種類
前回、虫眼鏡(拡大鏡)のイラストを描いたのは、「CorelDRAW」の「レンズ」効果を試して見るためだった。
「レンズ」効果の確認に、虫眼鏡のイラストは最適。
「CorelDRAW」の「レンズ」効果の種類を、面白く確認できたのだった。
三つのレイヤを作って、一番下を「市松模様」のレイヤ、真ん中を「レンズ」のレイヤ、一番上を「虫眼鏡」のレイヤとした。
レイヤは、メニューバーの「ウィンドウ」>「ドッキングウィンドウ」>「オブジェクトマネージャー」のなかにある。
一番下のレイヤに「市松模様」を「長方形ツール」で描く。
一番上のレイヤに「虫眼鏡」のイラストを、メニューバーの「ファイル」>「インポート」で呼び込んで準備完了。
ついでに「虫眼鏡」にドロップシャドウを実行。
非表示にしていた「虫眼鏡」レイヤを表示させると上図のようになる。
メニューバーの「効果」>「レンズ」をクリックして、「レンズ」ドッキングウィンドウを開く。
以下は、「レンズ」効果の種類リストを上から順にザッと覗いたものである。
「明化」効果は、「レンズ」のなかのオブジェクトを明るくしたり暗くしたりするもの。
比率入力ボックスを操作して、その度合を設定する。
ここでは50%に設定してある。
「レンズ」のカラーに「レンズ」の下のオブジェクトのカラーが追加される。
レンズの下のカラーを、その補色の CMYK カラーに変更する。
ここでは拡大の倍率を3倍にしてある。
虫眼鏡にピッタリの効果である。
レンズの下のカラーを、対応するグレースケールに変更。
「レンズ」効果の確認に、虫眼鏡のイラストは最適。
「CorelDRAW」の「レンズ」効果の種類を、面白く確認できたのだった。
レイヤ
各レイヤにオブジェクトを置く。 |
レイヤは、メニューバーの「ウィンドウ」>「ドッキングウィンドウ」>「オブジェクトマネージャー」のなかにある。
「虫眼鏡」のイラストをインポート。 |
一番上のレイヤに「虫眼鏡」のイラストを、メニューバーの「ファイル」>「インポート」で呼び込んで準備完了。
「虫眼鏡」にドロップシャドウをかける。 |
まず、「虫眼鏡」のレイヤを右クリック。
右クリックメニューからをコピーをクリック。
コピーしたレイヤを「レンズ」のレイヤの上に貼り付ける。
以後はコピーしたレイヤでの作業。
コピー元の「虫眼鏡」レイヤは非表示(目のアイコンに赤い進入禁止マークがつく)にしてから作業を進める。
コピー元の「虫眼鏡」レイヤは非表示(目のアイコンに赤い進入禁止マークがつく)にしてから作業を進める。
- 「虫眼鏡」のレンズ部分を消去する。
- メニューバーの「オブジェクト」>「整形」>「ウェルド」で合体する。
- 曲線が閉じていなくて、合体した形が整わない場合は、メニューバーの「オブジェクト」>「曲線の結合」をクリック。
- 「曲線の結合」ドッキングウィンドウで「延長」を選び、「ギャップ許容範囲」を適度に設定して「適用」をクリック。
- レンズ部分と同サイズの楕円形を作り、それを合体した「虫眼鏡」のレンズの位置に置く。
- 両者を選択状態にして、メニューバーの「オブジェクト」>「整形」>「背面オブジェクトを前面オブジェクトで切り抜く」をクリックする。
- こうして出来上がった「虫眼鏡」のシルエットに、上図のようにドロップシャドウをかける。
ドロップシャドウ完成。 |
レンズ効果
「レンズ」ドッキングウィンドウ。 |
以下は、「レンズ」効果の種類リストを上から順にザッと覗いたものである。
明化
「明化」。 |
比率入力ボックスを操作して、その度合を設定する。
ここでは50%に設定してある。
カラーの追加
「カラーの追加」。 |
これによって、「レンズ」に光のカラーを混合したような効果が得られる。
追加するカラーと、その量を設定できる。
ここでは、カラーを黒(K:100)にし、比率を50%に設定。
ここではカラーを黒(K:100)、比率を50%に設定してある。
私にとっては、用途がよくわからない仕掛けである。
始点カラーと終点カラー、そして2 色の間でカラーをどのように変えるかを選択できる。
リストは、デフォルメでは「ダイレクトパレット」になっている。
他に「前傾レインボウ」と「後傾レインボウ」がある。
ここでは、始点カラーを赤(M:100 Y:100)、終点カラーをレモン(Y:100)に設定。
リストはデフォルメの「ダイレクトパレット」にしてある。
その結果が上図。
ここでは、比率を200%に設定してある。
けっこう面白い効果である。
使い方次第では、好結果が期待できる機能であると思う。
けっこう面白い効果である。
使い方次第では、好結果が期待できる機能であると思う。
ここではパレットの回転を100%に設定。
一定の領域が炎上しているような表現に使えるかもしれない。
色反転
「色反転」。 |
拡大
「拡大」。 |
虫眼鏡にピッタリの効果である。
着色グレースケール
「着色グレースケール」。 |
セピア トーンの効果が出せる。
ここでは、カラーを青(C:100)に設定。
ここでは比率を30%に、カラーを青(C:100)に設定してある。
飲食店の店内の様子を、外から見たイラストに使えそうだ。