紫陽花の雪囲い、えっ紫陽花って木だったのか?

立木に結わえられて、雪囲いされている紫陽花。


 愛犬の散歩で訪れている公園は、もうほとんど雪囲いが終わっている。
大掛かりなものは、板で組んだ屋根があり、まるで小屋のようになっている。

簡単なものは支柱を立てて、植え込みをその支柱ごと結わえているもの。
もっと簡単なのは、植え込みを荒縄で結わえただけのもの。


紫陽花の天然のドライフラワー?。花弁に見えるのは、実はガク(萼)。


公園で、そんないろいろな雪囲いを眺めていたら、紫陽花が雪囲いされているのが目に入った。
側の立木を支柱代わりにして結わえられているもの。
ただ紫陽花の茎だけが荒縄で束ねられているもの。
そのなかには、上部の「房」が今朝の雨を吸って重くなり、地面へ頭を垂れているものもある。

なんだ丈の高いものは草まで雪囲いするのか、と違和感を覚えた。
枯れた茎を切ってしまえば、また来年の春に地面から伸びてくるものを、と思ったからだった。
それからすぐに「いや違うだろう。」という「訂正」が頭をよぎった。
毎年春になると紫陽花の枯れたような茎から新芽が出てくるのを、私は目撃しているではないか。
てことは、紫陽花って木(木本)だったかな?

散歩から帰って調べてみた。
結果、紫陽花は木本だった。
紫陽花は、アジサイ科アジサイ属の落葉低木の一種とウィキペディアにある。
紫陽花の枯れた枝が空洞になっているのをよく見かけたから、紫陽花は草だと思っていたのだが、なんと木だったのだ。
年輪が出来、幹が年々太くなるものを木だと思っていたのだが、そうではない木もあったのだ。

年輪ができるものが木であるという見方は多くの人に普及していると思われる。
であるから、私のように勘違いされる方はけっこういらっしゃるかもしれない。
勘違いするには勘違いするだけの理由があるのだ。
  1. 外見が木っぽくない(幹が草っぽいとか)。
  2. アジサイのサイがヤサイのサイを連想させ、アジサイは草本であると思い込みやすい。
以上が私の勘違いの理由。
ちょっとこじつけがましいが。

しかし実際草本と木本の見極めは難しい。
「立てば芍薬、座れば牡丹」で知られる芍薬と牡丹。
どちらも似たような大輪の花を咲かせるので、その見分けが難しいことでも知られている。
芍薬と牡丹の大きな違いとは、芍薬は草であり、牡丹は木であるということだという。
芍薬は、冬に茎が枯れてしまい、地中の根から春の新芽が出る。
牡丹は、幹のまま冬を越して、紫陽花のように春に幹から新芽を出す。

この違いは、冬の過ごし方の違い。
幹(茎)のまま冬を越すのが木本。
茎は枯れて、根が残って冬を越すのが草本。
タンポポのようにロゼット葉で冬を越すのも草本。

冬期に茎(幹)があるかないかで木か草かを見分けること。
これが紫陽花は木だと知った私の到達点。

都市公園では、低木類は雪囲いされる。
アジサイは幹を持った低木で、毎年その幹から芽を出すから雪囲いされているのだね。
しかし外見が草のようであるから、ツツジみたいに丁寧な屋根付きの雪囲いは施されない。

雪の重さに幹が耐えられるように、荒縄で幹を束ねられるだけ。
バラバラだと、雪の重さで折れてしまうが、荒縄で団結すれば折れない。
60年代の労働者みたいにスクラムを組んでいるのだね。


萼片(ガクヘン)は枯れると葉のようにも見える。


上部が重いので、支えが無いと倒れ込む。

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