CorelDRAWのツールの設定について
CorelDRAWの「設定」には、ファイル全般に対して有効である「設定」と、個別のファイルにだけ適用される「設定」の2種類がある。
すなわち、
(1)常にドキュメントファイルに適用される「継続する設定」と、
(2)新規ドキュメントファイルを作成すると、デフォルト(初期設定)に戻ってしまう「その都度設定」である。
ここでは、今までCorelDRAWで作業してきたなかで、私がCorelDRAWの「設定」について知り得た事を記事にしている。
私が知っている限りでは(1)の「設定」は、上図のように「プロパティバー」の「オプション」のアイコンをクリックして行なう。
CorelDRAW起動時のメニューは「新規ドキュメントを作成」を選択。
ところが、オブジェクトを1000%拡大しても「輪郭」は5ミリのままで、プレゼンのイメージとかけ離れた印刷仕上がりになる。
すなわち、
(1)常にドキュメントファイルに適用される「継続する設定」と、
(2)新規ドキュメントファイルを作成すると、デフォルト(初期設定)に戻ってしまう「その都度設定」である。
ここでは、今までCorelDRAWで作業してきたなかで、私がCorelDRAWの「設定」について知り得た事を記事にしている。
【設定をデフォルトとして保存。】 |
ドキュメントファイルが替わるごとに元に戻ってしまう(2)の「その都度設定」を、(1)の「継続する設定」にする方法はある。
まず、(2)の「設定」を決める。
次に、上図のように「メニューバー」>「ツール」>「設定をデフォルトとして保存」をクリックすれば、新規ドキュメントファイルでも、「その都度設定」は生き続ける。
(2)の「その都度設定」を、(1)の「継続する設定」としてデフォルトにできるのだ。
既知の方にはたわいない情報だが、初心者はこれを知らないと戸惑うことになる(体験談)。
(1)「継続する設定」
まず、私がよく使う(1)の「設定」をご紹介しよう。
【オプション。】 |
私が知っている限りでは(1)の「設定」は、上図のように「プロパティバー」の「オプション」のアイコンをクリックして行なう。
「オプション」のアイコンには、「作業領域の環境を設定します」という説明がついている。
また「オプション」は、「メニューバー」>「ツール」のプルダウンメニューの中にも用意されている。
「Welcomeスクリーン」が出ないようにするには、「オプション」アイコンをクリックして、ダイアグロボックスで上図のように設定する。
このダイアログボックスは、「作業領域」>「一般」をクリックすると開く。
「Welcomeスクリーン」が出ないようにする
使い始めは、起動するたびに開く「Welcomeスクリーン」に悩まされる。
「結婚式じゃネェよ!」とキレないで、静かに対処することが肝心である。
「結婚式じゃネェよ!」とキレないで、静かに対処することが肝心である。
【使い始める際の一般的な設定。】 |
「Welcomeスクリーン」が出ないようにするには、「オプション」アイコンをクリックして、ダイアグロボックスで上図のように設定する。
このダイアログボックスは、「作業領域」>「一般」をクリックすると開く。
CorelDRAW起動時のメニューは「新規ドキュメントを作成」を選択。
ついでに「新規ドキュメントダイアログボックスの表示」にチェックを入れる。
「元に戻すレベル」は、あまり回数が多いとメモリを食われ、動作が遅くなるとのことで、私は30回に設定している。
「ダイアログボックスを表示する時に中央に配置」にチェックを入れる。
「設定」を終えたら、下の「OK」ボタンをクリックする。
この他、「オプション」の中には様々な「設定」が用意されている。
「初期設定」で不便を感じたら、どんどん色々な「設定」を試して見るのも、CorelDRAWの上達の方法である。
ただし、「オプション」の設定のなかには、(1)「継続する設定」と(2)「その都度設定」が混在しているから注意が必要である。
矢印キーを一回押すと、選択されたオブジェクトは一定の距離だけ移動する。
その距離を設定するには、「オプション」ダイアログボックスを表示して、上図のように「ドキュメント」>「ルーラー」設定画面を開く。
「カーソルキー移動」で、私はその距離を一応1.0ミリメートルに設定している。
「単位」は「ミリメートル」。
「カーソルキー移動」の距離は、作業内容によってこまめに替えることになる。
「水平/垂直方向に同じ単位を使用する」にチェックを入れる。
「設定」を終えたら、下の「OK」ボタンをクリックする。
ここでは、「カーソルキー移動」が、ファイル限定の「その都度設定」になっている。
「単位」と「水平/垂直方向に同じ単位を使用する」は、「継続する設定」である。
ルーラーの「設定」を継続して有効にしたいのなら、「メニューバー」>「ツール」>「設定をデフォルトとして保存」をクリックすればよい。
たとえば、10分の1のプレゼンで作ったオブジェクトの「輪郭」を5ミリに指定する。
「設定」を終えたら、下の「OK」ボタンをクリックする。
この他、「オプション」の中には様々な「設定」が用意されている。
「初期設定」で不便を感じたら、どんどん色々な「設定」を試して見るのも、CorelDRAWの上達の方法である。
ただし、「オプション」の設定のなかには、(1)「継続する設定」と(2)「その都度設定」が混在しているから注意が必要である。
「スナップ」は、オブジェクトを接続して組み立てるときに便利な機能である。
元に戻すときは、左側にチェックの付いた「スナップオフ」をクリックする。
すると、スナップ機能はオンになり、選択したスナップオプションがすべて有効状態に戻る。
ガイドラインにスナップも便利な機能である。
ガイドラインにスナップすることで、ガイドラインがガイドとしての本領を発揮すると私は思っている。
プロパティバーの「オプション」のアイコンをクリックする。
「ドキュメント」>「ガイドライン」と進めば設定画面が現れる。
「ガイドラインの表示」と「ガイドラインにスナップ」にチェックを入れて、下の「OK」ボタンをクリックする。
「ガイドラインにスナップ」は「メニューバー」>「表示」>「スナップ」>「ガイドライン」をクリックしても設定できる。
ただし、「メニューバー」からの「設定」は、「その都度設定」になるので注意が必要である。
「オプション」>「作業領域」>「オブジェクトにスナップ」で、上図のダイアログボックスが開く。
「オブジェクトにスナップ」と「スナップする位置を表示」にチェックを入れる。
「スナップ」の「モード」は、私の場合「すべてを選択」している。
「オブジェクトにスナップ」の設定が終わったら下の「OK」ボタンをクリックする。
「オブジェクトにスナップ」の設定が終わったら下の「OK」ボタンをクリックする。
「スナップ」機能を解除する場合は、「メニューバー」>「表示」の「スナップオフ」をクリックする。
すると「スナップオフ」の左側にチェックが付いて、「スナップ」機能がオフになる。
すると「スナップオフ」の左側にチェックが付いて、「スナップ」機能がオフになる。
元に戻すときは、左側にチェックの付いた「スナップオフ」をクリックする。
すると、スナップ機能はオンになり、選択したスナップオプションがすべて有効状態に戻る。
ガイドラインにスナップ
【ガイドライン。】 |
ガイドラインにスナップすることで、ガイドラインがガイドとしての本領を発揮すると私は思っている。
プロパティバーの「オプション」のアイコンをクリックする。
「ドキュメント」>「ガイドライン」と進めば設定画面が現れる。
「ガイドラインの表示」と「ガイドラインにスナップ」にチェックを入れて、下の「OK」ボタンをクリックする。
「ガイドラインにスナップ」は「メニューバー」>「表示」>「スナップ」>「ガイドライン」をクリックしても設定できる。
ただし、「メニューバー」からの「設定」は、「その都度設定」になるので注意が必要である。
(2)「その都度設定」
矢印キーでのオブジェクトの移動の距離
オブジェクトを選択してキーボードの矢印キー(カーソル移動キー)で、位置の微調整のためオブジェクトを移動させることはよくある。矢印キーを一回押すと、選択されたオブジェクトは一定の距離だけ移動する。
【ルーラー。】 |
その距離を設定するには、「オプション」ダイアログボックスを表示して、上図のように「ドキュメント」>「ルーラー」設定画面を開く。
「カーソルキー移動」で、私はその距離を一応1.0ミリメートルに設定している。
「単位」は「ミリメートル」。
「カーソルキー移動」の距離は、作業内容によってこまめに替えることになる。
「水平/垂直方向に同じ単位を使用する」にチェックを入れる。
「設定」を終えたら、下の「OK」ボタンをクリックする。
ここでは、「カーソルキー移動」が、ファイル限定の「その都度設定」になっている。
「単位」と「水平/垂直方向に同じ単位を使用する」は、「継続する設定」である。
ルーラーの「設定」を継続して有効にしたいのなら、「メニューバー」>「ツール」>「設定をデフォルトとして保存」をクリックすればよい。
「輪郭(線)」の幅をオブジェクトに合わせて「拡大/縮小」させる
【オブジェクトに合わせてスケール】 |
たとえば、10分の1のプレゼンで作ったオブジェクトの「輪郭」を5ミリに指定する。
それを規定の寸法(原寸)で大判プリントするためには、1000%拡大しなければならない。
ところが、オブジェクトを1000%拡大しても「輪郭」は5ミリのままで、プレゼンのイメージとかけ離れた印刷仕上がりになる。
オブジェクトを1000%拡大したら、オブジェクトの「輪郭」も1000%の幅になってほしい。
「輪郭」の幅をオブジェクトに合わせて「拡大/縮小」させるには、上図のように設定する。
「ドッキングウィンドウ」の「オブジェクトのプロパティ」>「輪郭」のダイアログボックスを開く。
「輪郭ドッキングウィンドウ」の下の方にある「オブジェクトに合わせてスケール」にチェックを入れる。
この「設定」も、「その都度設定」である。
くり返しになるが、「メニューバー」>「ツール」>「設定をデフォルトとして保存」をクリックすれば、「その都度設定」を「継続する設定」としてデフォルトにできる。
「ドッキングウィンドウ」の「オブジェクトのプロパティ」>「輪郭」のダイアログボックスを開く。
「輪郭ドッキングウィンドウ」の下の方にある「オブジェクトに合わせてスケール」にチェックを入れる。
この「設定」も、「その都度設定」である。
くり返しになるが、「メニューバー」>「ツール」>「設定をデフォルトとして保存」をクリックすれば、「その都度設定」を「継続する設定」としてデフォルトにできる。
作業の効率化・高速化
以上が「設定」についての私の大まかな「覚書」である。
CorelDRAWには、様々の細かい「設定」や「コマンド」がたくさん用意されている。
それらをうまく使うことが、作業の効率化・高速化の実現につながると思う。
CorelDRAWには、様々の細かい「設定」や「コマンド」がたくさん用意されている。
それらをうまく使うことが、作業の効率化・高速化の実現につながると思う。