メタセコイアの果実の殻の「松ぼっくり」
勝田公園のメタセコイア |
今では公園樹として、多くの公園で見ることができるメタセコイアの樹木。
メタセコイアは、「アケボノスギ」という和名でも知られている。
古代から存在している樹木なので、「生きている化石」と呼ばれたりしている。
愛犬の散歩コースである勝田公園にも数本の「生きている化石」が植わっている。
今朝、そのメタセコイアの木の下を歩いたとき、無数の小さな「松ぼっくり」のようなものが落ちているのに気がついた。
この場所は、何十回も通っているので、今までに気がつかなかったということは無いはずである。
なんとなく目に入っていたが、それほど気にとめなかったのだろう。
今朝は、その「松ぼっくり」の可愛らしさが、特に目についた。
で、拾い上げてよく見ると、松の「松ぼっくり」よりも頑丈に出来ているようである。
乾燥した松の「松ぼっくり」ほどバサバサしていない。
触った感じは硬くて、よく締まっている。
殻の大きさは、大きいものでも2センチ×3センチぐらい。
乾燥して開いた鱗片の奥を覗き込むと、種子は見えない。
去年の秋に落下して、内側の種子が飛び散ってしまったようだ。
鱗片の陰になっている奥の方に、球果の芯のような柱のようなものが見える。
じっと見つめていると、メタセコイアの乾燥した球果が、巨大な建造物のように見えてくるから不思議だ。
いっときミクロの世界を旅した気分になった。
こういう不思議な感覚を体験させるために、この「松ぼっくり」が地面に転がっているのではないかと思えてくる。
大王松の大きな松ぼっくりは魔除けになると聞いたことがある。
メタセコイアの「松ぼっくり」も、クリスマスリースのパーツに使われたりしているから魔除けになるのかもしれない。
そう思って、三個拾ってポケットに入れた。
また、松ぼっくりは豊作のシンボルでもある。
魔除け(疫病除け)と豊作なら、アマビエ様の守備範囲。
魔や疫病は、古代でははびこっていたのだろうから、アマビエ様も古代の妖怪信仰のオブジェであったに違いない。
メタセコイアの果実の殻もまた、太古の怪しい力を感じさせるオブジェとして、私のポケットに収まっている。
これを魔除けとして、玄関の下駄箱の上に飾っておこう。
訪問客が玄関先でたじろいだら、その方は魔かもしれない。
果実の殻の「松ボックリ」 |
落ちている殻の拡大写真 |
メタセコイアの可愛い果実殻 |
鱗片が尖った唇のようで面白い |