平沢沿いの野に咲いていたクララ
クララが咲いていた。 |
滝沢山地の平沢沿いの道端にクララの花が咲いていた。
クララといえば、「アルプスの少女ハイジ」の物語に登場するお金持ちの令嬢の名前が思い浮かぶ。
そのイメージが強いせいか、クララはアルプスからの帰化植物かなと思ったり。
でも、図鑑(山渓カラー名鑑・日本の野草)やインターネットで調べても、帰化植物であるという記載は無い。
クララは、根を噛むとクラクラするほど苦いので「眩草(くららぐさ)」と呼ばれていたという。
それが転じて、クララと呼ばれるようになったとか。
写真を見ると、葉は互生していて、羽状複葉である。
葉がマメ科の雰囲気を持っている通り、クララはマメ科(マメ亜科)の植物。
淡黄色の花が終わると、マメ科の植物らしく種子の入った莢がぶら下がるという。
最初クララを見たとき、ハリエンジュ(ニセアカシア)じゃ無いかと思った。
背の高い野草(1.5m)だから、木のように感じたのだ。
ハリエンジュの葉も、互生で奇数羽状複葉。
ハリエンジュの花は、クララ同様蝶形花で総状花序である。
でも、ハリエンジュの花はもう終わっている。
それに、ハリエンジュの花は、独特の強い香りを放つ。
そんな違いはあるがよく似ているので、クララはクサエンジュという別名を持っている。
ところで、クララの根を噛んで、名前の由来を確かめようなんて気は起こさないほうが良い。
クララは全草有毒。
特に根の部分の毒性が強いらしい。
クララの総状花序。 |
クララの葉。互生で葉柄がある。 |