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春の「うらなり雪」が降った

2021/04/10

雪をかぶったクルマ。


今日の明け方から夕方までのあいだのこと。
青森市内は断続的に降雪に見舞われた。
冬に逆戻りだとテレビのアナウンサーが言っていたが、季節は逆戻りしない。

青森じゃ春でも雪が降る。
春に降る雪は、なごり雪。
なごり雪は、冬にお別れを告げる雪なのだ。
季節は、桜の開花に向かって、どんどん進んでいる。



昔、私が村の小学校に入学したときも、たしか雪降りだった。
あれは、春の出会いを迎える雪。
幼年に別れを告げる雪であった。

中学校の卒業式のときも雪が降っていた。
あれは、同窓生とのお別れの雪。
涙の混じったみぞれ雪だった。
春に降る雪は、出会いとお別れの雪。

山にも雪が降って、ちょっと積もったという。
八甲田山の酸ヶ湯では、昨日より積雪が19センチ増えたみたいだ。

私が山でスキーをするのを知っている人が、山に雪が増えてうれしいだろうと声をかけてきた。
いや、うれしくないね。
今頃の雪は、何もいいことがない。

雪の旬は厳冬期だ。
旬の雪は、スキーヤーにとっておいしい。

遅れて降る雪は、面倒で手ごわい。
水分が多くて重くて、スムーズに滑らない。
滑らないどころか、ブレーキになる。
板つかみとかストッパーとか呼ばれる雪質であることが多いのだ。

作物に例えれば、「うらなり」である。
時期が遅くなってから、蔓の先の方にできる実は、貧弱で不味い。
この時期に山に降る雪も、スキーヤーには貧弱でおいしくない。
「うらなり雪」である。

などと、下手くそなスキーヤー(私)ほど文句が多い。
この雪も、青森市にとっては貴重な水源である。
ありがたいと思わねばなるまい。
自然に感謝。
「畏れながら自然に感謝せよ」である。
「うらなり雪」でも腕次第。
おいしく召し上がれ。


公園も雪化粧。

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