荒れ地の草むらに咲いていたアイイロニワゼキショウの花
石ころの多い荒れ地に咲いている。 |
モヤヒルズのトンケイコースの荒れ地に見慣れない花が咲いていた。
紫色っぽい青色の花で、花弁が六枚。
その花弁の先が凹んでいて、凹みの中央が細長くとがって出ている。
一枚の花弁を見ると、大きな翼を畳んだ頭の小さい鳥が立っているような姿だ。
花の直径が1~1.5センチと小さい。
草丈が20~30センチ。
剣形の葉と見間違えそうな、細長く薄っぺらい茎の先で、ちょこんと花が咲いていた。
不思議な雰囲気の花で、どことなく和風じゃない。
インターネットで調べてみたら、アイイロニワゼキショウという覚えにくい名前の帰化植物だった。
原産地は、北アメリカとのこと。
やっぱり。
花の持っている雰囲気で、なんとなく帰化植物だとわかるものだね。
明治時代に園芸用に持ち込まれたものが、日本全国に拡散して自生しているという。
アヤメ科の多年草とのことだが、そういえばどことなく立ち姿がアヤメに似てなくもない。
が、花の形は別物である。
アイイロニワゼキショウは、漢字では「藍色庭石菖」と記すそうである。
こりゃ書けませんわ。
それに読めませんわ。
日本の伝統色で「藍色」の色合いは、暗い青色。
この花の色は紫系が強いので、藍色と言われてもピンとこない。
別名が「ルリニワゼキショウ」とのこと。