雑談散歩

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モヤヒルズのある雲谷山(雲谷峠)へヤブ漕ぎハイキング

雲谷山(雲谷峠:標高553m)へのヤブ漕ぎ山行概略図。


今日は朝に仕事を片付けて、青森市近郊のモヤヒルズへ。
遅い出発なので、近場の山を楽しむことにした。

モヤヒルズは、四季を通して楽しめる「アウトドアスポーツゲレンデ」である。
青森市から八甲田連峰を望むと、その手前にポツンと見える小さな三角山がある。
この山が、モヤヒルズを抱えた雲谷山(雲谷峠)。

この山には「雲谷峠」という正式名称が付いている。
しかし私は、この山のどこが「峠」なのかという思いから、この山を雲谷山と勝手に呼んでいる。

雲谷山に登山道は無い。
山頂を目指す登山者は、スキーコースを適当に登っている。
トンケイコースが、登山コースとしてもっとも利用されているようである。
しかし、どのスキーコースも日陰が少なくて、カンカン照りの暑い日は快適ではない。

モヤヒルズへは、亡くなった愛犬リリーの散歩でよく訪れている。
過去二回、リリーと山頂に登ったが、傾斜が緩いトンケイコースを辿った。
今から5年前の、2016年6月19日にリリーと雲谷の山頂に登った思い出がある。
まだリリーが子犬だった2007年の秋にも、山頂に登っている。
雲谷山は、あちこちでリリーの元気な姿がまぶたに浮かぶ山である。

さて今日は、先週の鉢森山ヤブ漕ぎの楽しさがまだ余韻としてあるので、雲谷山の斜面をヤブ漕ぎして登ることにした。
余韻がいつまでも続き、その余韻が次の行動につながるなんて、齢のせいだろうか。
そういえば最近、原尞(はらりょう)氏の探偵小説を連読しているなあ。

それはともかくとして。
ヤブ漕ぎのルートは、カタクリゲレンデの東側の森の中に決めた。
雲谷山の裾を巻くようについている林道を進んで、ヤブの薄そうなところへ潜り込んだ。
中腹ぐらいまでは、快適なヤブ漕ぎ。
進むのに障害となるネマガリダケや灌木類がまばらで、ドンドン登ることができた。
でも、ヤブ蚊がうるさかった。

六合目あたりから、灌木が混みだし、斜面も急傾斜になってくる。
大岩が点在して、行く手を阻んでいる。
大岩がマムシの巣になっているのではと恐怖の疑心暗鬼。
灌木のヤブをなかを、大岩を避けて通るのに苦労した。

尾根に近づくにつれて、灌木の枝が下向きに伸びている。
冬季に大量の積雪に押さえつけられて、灌木の幹に、下向きになる癖がついているからだ。
灌木の枝を手で払いのけながら、急な斜面をいっきに登りきると、青空の尾根に出た。
スキー場のカタクリペアリフトとアケビペアリフトをつないでいる尾根。
広くて短い吊尾根である。

尾根からは、下から三枚目の写真にある通り、先週ヤブ漕ぎハイキングをした鉢森山の姿を見ることができた。

この尾根をトンケイコースに向かって進むと「オヤスの鐘」がある。
「オヤスの鐘」からは、森の中の快適な登山道が山頂へと続いている。
三~四分歩くと、樹木に囲まれて見晴らしのきかない雲谷山山頂に着く。

帰りは、トンケイコースを下りた。
緩い斜面でもスキーコースなので、滑って転倒しないように慎重に下りた。
スキーコースを登山靴で下るのに苦労した。

麓の高原では、明日行われる「モヤヒルズカップMTB(マウンテンバイク)大会」の準備に忙しそうだった。


モヤヒルズ第7駐車場から雲谷山を眺める。山の左端の森の中をヤブ漕ぎして登った。

ヤブ漕ぎ登山導入部の林道。

花の終わったエンレイソウ。葉の中央にまだ若い果実が見える。

ヤブに突入。登り始めは隙間の多い楽勝ヤブだったのだが。

写真中央の長い楕円形の葉は、ユキザサの葉のように見える。花はまだ咲いていないのかな?

葉が6枚輪生しているクルマムグラの白い花。

オオカメノキ(ムシカリ)の若い実。夏になると赤く熟すが、まだ青い。

縦横70センチ角で高さも70センチぐらいのコンクリートの塊が4個、狭いテラス状の場所に方形に配置されていた。何の基礎かな?

尾根が近づくに従って、急傾斜の登り。灌木の枝が下向きに伸びていて、ヤブ漕ぎ登山者の行く手を阻んでいる。

ヨウラクツツジの仲間。葉の裏を見たら白くなっていない。ウラジロヨウラクではないようだ。

雲谷山の尾根から東南方向を眺める。写真中央のこんもりとしたなだらかな山が鉢森山。写真の右端に北八甲田山が見える。

雲谷山山頂。「雲谷峠」の看板が新しい。

トンケイコースにポツンと咲いていたアイイロニワゼキショウ(帰化植物)の花。
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