2021/07/11

蓮(ハス)好きにはたまらない、猿賀神社の鏡ヶ池を覆いつくしている北限の「和蓮(われん)」

案内図。


平川市の猿賀神社の境内には、鏡ヶ池と見晴ヶ池というふたつの大池がある。
猿賀神社拝殿に近い鏡ヶ池は、神社のホームページによると、猿賀神社信仰の中心となっている「神池」であるという。

その鏡池には、池の水面を覆いつくすほどの蓮(ハス)が群生している。
この蓮は、「和蓮(われん)」という品種で、鏡ヶ池が北限の生息地であるとのこと。
鏡ケ池の和蓮は、弘前藩二代藩主津軽信枚(つがる のぶひら)が弘前市藤代の革秀寺から分け植えたものであるとされている。

写真にある通り、本日の蓮の開花状況は、まだポツリポツリだ。
池全体に蓮の花が咲き競うのは、八月十日から八月二十日ぐらいまでだという。
その頃が見ごろであるらしい。
蓮の花は、早朝から咲きはじめ、昼ちかくから閉じはじめるから、午前9時前後が鑑賞に良い時刻とされている。

前述のホームページによると、毎年四月末より五月中旬にかけて、蓮根が多量に採取され、希望者には社務所で頒布しているとのこと。
また、この蓮根を加工した「蓮根ようかん」は尾上地区の特産品として知られているそうである。


鏡ヶ池を覆いつくしているハスの葉。

かわいい蕾が開きかけている。

今にも開きそうな蕾。


蓮の花が開くとき、ポンと音をたてると言われているのは伝説であるとか。
蓮は、日の出とともに時間をかけてゆっくりと咲く。
遠い昔、蓮の花の開花音を聞けば悟りが開けるとか、成仏できるなどの言い伝えがあったという。
めったに聞ける音ではないからありがたい。
そういう願望が、蓮のポンという音を幻聴させたのではあるまいか。

松尾芭蕉「古池や蛙飛び込む水の音」という発句も、「あれは蓮の花が開くありがたい音ではない。俗な蛙が泥水に飛び込む音だよ」という諧謔だったのかもしれない。
と、しばし空想。


開き切ったハスの花。

長いハスの葉柄。

ハスの葉の放射状の葉脈。


蓮の葉には撥水性があって水玉ができる。
この撥水性が、ロータス効果と言われている。
混同しやすい植物である睡蓮の葉には、撥水性がない。


開きかけのハスの花。

ハスの蕾のたたずまい。

めんこいじゃ。

葉と蕾の対話。

花弁を落として、散りかけているハスの花。

花弁が散った後に残った花托(かたく)。花床とも言うらしい。


花托の形状が蜂の巣に似ていることから、これが蓮(はす)の名前の由来との説がある。
「蜂巣(はちす)」の略で蓮(はす)。

この花托のなかに、蓮の果実ができる。
蓮の実もデンプンが豊富で食用にされるとのこと。


いい咲き具合。


花托の表面にあるポツポツが雌しべ。
花托の周辺のモシャモシャが雄しべ。


赤い神社。


鏡ヶ池の島に鎮座している赤い神社は、胸肩神社(むなかたじんじゃ)。
島の岸寄り(右側)にある小さな祠は、摂社(せっしゃ)の日吉神社である。