2021/07/30

ひょっとしたら「甲状腺がん」かもしれないと思った

鼻咽頭ファイバースコープ(CorelDRAW Graphics Suite 2019で制作)

一ヶ月ぐらい前から「声がれ(嗄声)」が続いている。
午前中はそれほどでもないが、夜になると声のかすれがひどく、言葉をはっきりと出せないときもある。
高齢になってから、疲れたりすると声がかすれがちだったが、最近は通常のときでも“声がれ”がひどくなってきた。

“むせ”もある。
もともとむせやすいたちだったが、この頃は、特にむせやすくなってきた。

お茶や水を飲んでむせてしまって、咳が長く続くこともある。
夜になると、喉がいがらっぽくなるという違和感もある。

知り合いに同じような症状の男性がいて、夜になると声がかすれてほとんど出なくなってしまったので、病院で検査を受けたら「甲状腺がん」と診断されたという。
七十五歳の彼は、がんの摘出手術を受けて二週間ぐらいまえに退院した。
飲み屋のオヤジなのだが、店を再開して、それなりに元気にはたらいている。

“声がれ”がいっこうに改善しないので、ひょっとしたら私も「甲状腺がん」かもしれないと思った。

そう思い始めると、どんどん疑いが大きくなる。
微熱っぽいとか、体がだるいとか、思考能力が低下しているとか、ときどきふらっとよろけるとか。
そういう思いが「甲状腺がん」ではないかという疑いを大きくしている。

これは手遅れにならないうちに診察を受けなければならない。
耳鼻咽喉科へ行こうか、甲状腺の専門医に行こうか、どちらがよいのか迷った。
居酒屋のオヤジの場合、耳鼻咽喉科から総合病院の内分泌内科に回され、内分泌内科で甲状腺超音波検査を受けた結果の診断だった。

それならオレは、いきなり甲状腺超音波検査だと思った。
甲状腺外科の個人病院に行った。
若い医師に「知り合いが同じような症状で甲状腺がんと診断されたので、自分もそうではないかと心配で診察を受けに来た」と伝えた。
若い医師は、私の言葉をメモしながら「ああ、そうですか」と言った。

「この手の思い込みの激しい人が、たまに来るんだよなあ」という顔である。
それは、なんでもなかったときの医師の感想だ。
患者は、なにかあったら大変だから、医師の診断を求めるのだ。

甲状腺の超音波検査を受け、血液検査のための採血を受けた。

超音波検査の所見では、腫瘍のようなものは見当たらないということだった。
一安心。
喉の中の様子を耳鼻咽喉科で診てもらってくださいとも言われた。
血液検査の結果は一週間後に再来院ということになった。

超音波検査でなんともなければ耳鼻咽喉科へ行こうと決めていたので、今日のうちに近所の開業医へ行った。
咽頭ファイバースコピーというやつを鼻穴から入れて、喉の様子を診てもらった。
喉の中に内視鏡を入れながらアーと声を出したり、息を吸ったりをくりかえした。

けっきょく耳鼻咽喉科でも、腫瘍のようなものはないということだった。
咽頭がんでも咽頭炎でもなかった。
声帯の動きを見ると、声を出したときに声帯が完全に閉じていないので、それが“声がれ”の原因となっているとのこと。

「大きな声で話すことの多い職業の人」とか「しょっちゅう大声を出す職業の人」は声帯が疲れやすく、“声がれ”になりやすいということだった。

私はそのどれにも当てはまらない。
声帯も老化すると言われているから、「齢のせいですかね」と医師に言ったが、彼は「そうだ」とも「違う」とも言わなかった。
ビタミン剤を一ヶ月分出すから、飲み終わったらまた来院してくださいとのことだった。
喉にネブライザーをあてて、診療は終わった。

ひとまず良かった。
一週間後の血液検査の結果が良好で、一ヶ月間のビタミン剤服用で声がれが改善したら二重丸だ。
これまでも、自分が重い病気にかかっているのではないかと病院にでかけたことが幾度かあった。
そのたびに、病状はそんなに重いものではなく、セーフに近いものであることの方がほとんどだった。

でも高齢になって、いつかは捕まることだろう。
それまでは、元気な山散歩ができるということだ。

ちなみに、耳鼻咽喉科の医師から処方され、薬局で受け取った薬は下記のもの。
〇メチコバール錠500μg(90錠)
【効果効能】ビタミン12。手足のしびれの改善。

〇アデスコーワ腸溶錠20(90錠)
【効果効能】血管を拡げて血流を良くし、心不全・頭部の障害・慢性胃炎・眼精疲労・めまいなどを改善。体の臓器や筋肉のエネルギーになる。

アデスコーワは、オレにピッタリの薬のように思える。
二種の薬とも、毎食後一錠ずつ服用。

しかし、薬にはたよりたくないもの。
自然治癒力が低下するからね。
オレには山が薬。
なんて、ほんとうに悪くなったら、言ってられないか。