2021/08/05

ノブドウがヤマブドウみたいに高木に絡んでツルを上へ伸ばしている

実っているノブドウの果実。

今年の夏は猛暑がつづいているせいか、ツル植物の成長が著しい。
滝沢のクズは、ほかの植物に絡みついてつぎつぎと葉を広げている。
まるで、太陽光を独占しようしているみたいに。
今年の夏は、暑い中で雨不足が続き、山野草たちにとっては苦しい季節だ。

クズは葉を広げて、猛暑の熱射を一手に引き受けている。
地面の水分の蒸発を防ぐことで、ほかの草たちを守っているのか。
なんてこともあるのかな。
それはともかく、ツル植物の動きは動物みたいで面白い。

かつてドウダンツツジを覆いつくして、猛威をふるっていた平和公園のヤブガラシ
公園管理者による駆除作業が進められているようで、きれいさっぱり刈られている。
手入れがなければ、かつてのようにヤブガラシが歩道のほうにまで押し寄せていることだろう。

知人の家の庭に生えているツタバウンランも、この夏は、勢いよく広がっているとのこと。
ツル植物たちの「良い場所取りっこ」はすさまじい。

この記事の写真は、7月25日に、津軽海峡沿いの丘の上で撮ったもの。
ノブドウが高い木に絡んで、上へとツルを伸ばしている。
私が目測した限りでは、ノブドウのツルの最高到達点は地上5メートルぐらいである。

街の公園で見かけるノブドウは、ほとんどが低いところで生活している。
地を這ったり、公園の柵に絡みついたり。

そんな姿ばかり見ているので、ここのノブドウの動きは驚きだ。
まるでヤマブドウのように巻きひげを絡めて、上へ上へと伸びている。
こんな運動能力にたけたノブドウを見るのは初めて。

私は前からノブドウのことを草本だと思っていた。
インターネットの図鑑的なサイトでは、ノブドウを多年草であると表記しているところが少なからずある。
ところが、そうでもないらしい。
ノブドウの茎の基部は木質化して越冬する。

ヤマブドウほど幹は太くならないが、ノブドウも木の幹を持っているのである。
写真のように、高木に絡んで高い場所にツルを伸ばしているノブドウを目撃したとき、こんな草ってあるだろうかと思ったのだった。
いろいろ調べてみると、ノブドウをツル性落葉低木と記しているサイトもある。

草か木か、あるいは、両方の性質を持っている中間種か。
素人の私には、山野草の世界はわからないことが多い。
謎だらけである。
そこが面白い。

それはともかく、こんな上昇志向のノブドウは、これまで見たことがない。
木と草の中間ではなくて、植物と動物の中間かもしれん。


葉の裏を下から撮影。葉は互生。

どんどん上をめざしているノブドウのツル。

ノブドウの葉。

色づき始めた果実。虫が寄生して「虫えい」になると紫色になったり碧色になったりするらしい。