葉がチリチリで、白い芋虫が直立したような花のラセイタソウ
株になって群生しているラセイタソウ。 |
7月25日に津軽半島をドライブしたときに見つけた野草。
海岸のそばの空地に群生していた。
空地といっても建物が撤去された跡地で、土間コンクリートの隙間から茎を伸ばしていた。
チリチリの葉と、白い芋虫のような花が特徴的な野草。
インターネットで調べたら、ラセイタソウというイラクサ科の多年草だった。
はっきりした特徴があって、まぎらわしい野草がなかったのでわかりやすかった。
株になったものが周辺に群生していた。
草丈は30cm~40cm。
チリチリの葉は、ちょっと厚い。
深くて細かい網目の葉脈がチリチリの原因である。
葉の先端は、二裂したり三裂したものもあった。
海岸地帯を好む野草のようで、山では見かけたことがない。
野草を見るのは山の方が多いので、たまに海辺でめずらしい野草を見つけると、ついつい帰化植物(侵入植物)ではないかと疑ってしまう。
でも、イラクサ科の日本の固有種とのこと。
ラセイタソウは漢字表記では「羅背板草(らせいたそう)」
羅背板とは、ラシャに似た毛織物で、地が薄くて手ざわりがあらいものとのこと。
羅背板は、ポルトガル語のラセータが語源であるらしい。
ラシャもポルトガル語とのこと。
日本の固有種の名前の語源がポルトガル語からきているなんて、ちょっと変わっている。
日本古来の別名があるはずとネットを探したら、「ビロードソウ」という別名があるとか。
ちょっとおかしい。
雌花。 |
びっしり群生。 |
茎の上部についている雌花。 |
葉の下から顔を出しているのが雄花か? |
特徴的なチリチリの葉。 |