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房になっていたヤマウルシの実

2021/07/14

ヤマウルシの小葉。


林道の縁のヤブで、ヤマウルシの実がなっていた。
ヤマウルシの実を見るのは初めてである。

私はウルシにはかぶれない体質みたいだが、山で見かけると用心のため避けて通っていた。
なので、ヤマウルシの花も実も見逃していたのだろう。



それに、ヤマウルシは雌雄異株である。
雌株を見かけなかったのかもしれない。

最近は雄株でも実がなることが確認されているという。
でも、実の数が少ないらしいので目立たなかったのだろう。

私が見たヤマウルシは2mほどの樹高だった。
奇数羽状複葉の葉が輪生状についている。
小葉は、下の葉になるにしたがってだんだんと小さく、下の葉ほど丸形になっていた。
小葉のつき方は、対生に見える対もあるが互生であった。

葉軸は写真のように赤みを帯びていて、細かい毛がびっしりと生えていた。
この葉軸の赤さが、ウルシの怖さを連想させる。

ちなみに漆器に使うのはヤマウルシではなくウルシノキ(ウルシ)の樹液のみ。
ヤマウルシは低木だが、ウルシノキは10m以上に育つものもある高木である。
ウルシノキの実を写真で見ると、表面に毛がなく、艶やかでツルっとしている。


奇数羽状複葉。

小葉は3mmぐらいの短い葉柄を持っていて、卵形の葉の先が尖っている。

毛が生えている果実。


果実は、直径5mmから7mmぐらいで、形は扁球形。
球面全体に短い毛が生えている。


ブドウの房のように連なっている果実。

枝。奇数羽状複葉の葉軸が赤い。

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