2021/08/28

滝沢の林道脇に咲いていたハンゴンソウの黄色い花

ハンゴンソウの黄色い頭花。オレンジ色の筒状花。舌状花は7個。


滝沢の林道脇でハンゴンソウが咲いているのを見かけた。
今ではオオハンゴンソウの方が有名だが、オオハンゴンソウは外来種、ハンゴンソウは在来種である。

ハンゴンソウは、花が咲いている様子がキオンによく似ている。
でも、ハンゴンソウの葉は深裂するので、長楕円形の葉を持つキオンとは区別できる。

漢字では「反魂草」。
「反魂(はんごん)」の意味を辞書で調べると、「死者の魂をこの世に呼び返すこと」とか「死者を蘇らせること」とある。
ハンゴンソウは死者を蘇らせる野草であるようだ。
あるいは、死者の甦った姿なのか。

ハンゴンソウの深裂した葉の垂れている様子が、幽霊の手に似ているとか。
たくさんある葉のなかには、そんな形の葉も混じっているかもしれない。
背が高い野草なので、それが宵闇のなかに一本すっくと立っていれば、幽霊を怖がる人は幽霊に見えてしまうのだろう。

今日は滝沢の山を歩いたが、あっちこっちでハンゴンソウが咲いているのを見かけた。
きっと、あっちこっちで死者が蘇っていたのだろう。

久しぶりに山を歩いて、気分がさっぱりした。
まるで生き返った気分になった。

死者を呼び返す花を眺めながら、生者(せいじゃ)が生き返る。
私にとっての山歩きは、生者が生き返る山歩き。

まだ死んではいないのだから何度でも生き返ってやるぜ。
と、山の中で独り吠える老人。

ハンゴンソウが初秋の涼風に揺れている。


この個体で草丈が120cmぐらいあった。

ハンゴンソウの葉。深く3裂している。縁に細かい鋸歯がある。葉柄が赤みを帯びている。

茎頂の散房状の花序。


ハンゴンソウの虫こぶ(虫えい)。入っている虫は、ハンゴンソウハナタマバエの幼虫とか。

9月4日、滝沢山地・平沢の土捨て場

山の帰りに平沢の土捨て場の丘を通ったら、草むらの中にハンゴンソウが群生していた。
平沢の上流寄りの丘に、下の写真のような塊りが7カ所ぐらいあった。

土捨て場の丘に群生。

茎の先の頭花。

草丈1.8mぐらいあった。

赤みがかったハンゴンソウの茎。

虫こぶ。