2021/09/20

草むらから舗装道路に進出しているカナムグラ

カナムグラの淡緑色の雌花。


草やぶからツルを伸ばして、カナムグラがアスファルト舗装の道路に進出しようとしている。
カナムグラの漢字表記は「鉄葎(かなむぐら)」
葎(むぐら)とは、密生してヤブをつくる草のこと。
鉄葎は、鉄のように丈夫な草の生い茂ったヤブという意なのだろう。


全身棘だらけのカナムグラは、ツル植物のなかでは獰猛な部類だ。
周囲の木や草に鋭い棘をひっかけて、陣地を広げていく。
まるで野武士軍団。

ヤブ漕ぎ山歩きで滝沢山地の道のない尾根を歩き回っているが、もし尾根にカナムグラのヤブがあったら、とても無理。
野武士軍団に切りつけられて全身傷だらけになる。
ヤブの突破は不可能。

尾根にあるヤブといったらネマガリダケの密生や絡み合った灌木の枝ぐらいだ。
どちらも、時間をかければ通り抜け可能なヤブ。
だが、ネマガリダケや灌木の枝にヤマブドウのツルが巻き付いたヤブは、難儀である。
難儀ながらも、疲れていなければ通り抜けはできる。

ツル性植物は、ヤブ漕ぎ山歩きの行く手をはばむ。
ルート探索者にとって強敵である。

今年の夏は暑かったので、ツル性植物の生育が著しい。
下山の際は、ツル性植物のヤブには迷い込みたくないものだ。

カナムグラは、アサ科カラハナソウ属の一年草。
雌雄異株。
雄花は茎を立ち上げて咲く。
雌花は、水平方向に茎を伸ばしながら下向きに咲く。
花期は8月から10月頃。
10月に入ったらカナムグラの果実を拝見できることだろう。


カナムグラの葉。対生。5裂している。鋸歯に鋭い棘がある。

アスファルト道路に進出しているカナムグラ。先端に近い葉は3裂。3裂の葉は互生である。

赤っぽい茎に下向きの棘。

苞に包まれている雌花。葉柄にも下向きの棘がある。