2022/04/24

北八甲田・雛岳の素晴らしい急斜面

ブナ林の向こうに雛岳が頭を出している。空は薄曇り。

北八甲田の箒場(標高約606m)から、雛岳(標高約1240m)の北東の尾根を登った。
食堂の裏からスタートして、雛岳山頂をめざす直登コース。
スキーヤーにポピュラーなコースだ。

朝方は曇天。
今日は、午後にかけてしだいに良くなるという天気予報。
薄い雲がかかっていた雛岳上空は、昼頃に陽が射し始めた。

なんだか雪が少ない。
なんだか落枝が多い。
山は静かで、GW後半の雰囲気だ。
GWは、まだ始まっていないのに。
などと思いながら、ゆっくりと登る。

いつもなら若者のグループに追い越されるころなのだが、今日の登山者は私ひとりみたいだ。
若者は若者の山を行け、爺は爺の山を行く。
などとつぶやくこともなかった。

標高1050mぐらいまで登ると、ブナ林が終わって、視界が開けてくる。
無立木の大斜面が目の前に広がる。

北八甲田の他のピークだと、これぐらいの標高ではアオモリトドマツの純林になるのだが、雛岳は違う。
ブナの木が途切れると、ダケカンバがまばらに生えているだけの急斜面になる。

急斜面になるとシール登高が怖くなった。
スリップして滑落しないかという不安。
そんなときは、シール登高をあきらめてアイゼンに履き替えるのだが、今日は忘れた。

なので、キリをつけた。
登ってきた尾根の一本西側の尾根は、上部で「行き止まりの尾根」になる。
左側は危険な雪庇。
右側はダケカンバの密なヤブ。
登って行くと、雪庇とダケカンバに挟まれて、安全な雪面が消える。

「行き止まりの尾根」に移って、赤倉岳方面の景色を眺めながらランチタイム。
少し休んだら元気が出て山頂まで行きたくなったが、「行き止まりの尾根」ゆえ行けない。

今日の最高高度は1,133m。

帰りは、落枝地帯を避けて調子よく滑っていたら、登ってきたコースを大きく外れて、「箒場岱コース」に合流した。
「箒場岱コース」にブナの落枝はなかった。

落枝地帯は、スキーを担いで下りようと思っていたのだが、外れたおかげで担がずに済んだ。

ゆるい斜面のブナ林を登る。だんだん落枝が雪上に増えてくる。

ブナ林を抜けると、無立木の大斜面があらわれる。赤倉岳方面から黒っぽい雲が東方向に張り出している。

「行き止まりの尾根」から山頂付近を眺める。

尾根の雪庇から箒場方面を覗き込む。

赤倉岳にかかっていた雲が白っぽくなった。晴天の兆し。

フラットな尾根の斜面を滑った。

急斜面。

林間へ落ちていく急斜面に飛び込む。