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高山稲荷神社裏の七里長浜。 |
高山稲荷神社裏の海岸を散歩していたら、淡いピンク色の花の群生が目に入った。
七里長浜と呼ばれている海岸の砂地のところどころに、海辺の花であるハマヒルガオの群生が点在している。
初夏の海岸に咲く清楚なハマヒルガオは、おだやかな海辺の景色によく似合う。
アサガオと違って野の花であるから、風景にとけこんでいて違和感がない。
灰色の砂浜に彩を与えて、海辺と海岸段丘の縁を飾っている。
ハマヒルガオと言えば、菊田一夫の代表作「君の名は」の主題歌に登場する花。
今日砂山に ただひとり来て 浜昼顔(はまひるがお)に きいてみる
砂山に来てみれば、ハマヒルガオが一斉に口を開いて、にぎやかにおしゃべりをしている。
そこらじゅうがハマヒルガオだらけなので、いったいどのハマヒルガオに聞いたらよいのやら。
ハマヒルガオの群生は、ツル状の茎を水平方向に這わせて勢力圏を広げる。
下の写真のように、すぐそばに枯れ枝が立っているが、枝にツルを巻き付かせて上に向かう習性は無いようである。
はたしてハマヒルガオはツル性植物であるのかないのか。
匍匐(ほふく)性植物と言った方が合うような生態なのだが、そういう専門的な呼び方があるのかどうか。
なにはともあれ、砂の上は他の植物が少ないので、制空権を争わなくてもハマヒルガオはのんびりと生きていける。
そんなハマヒルガオののんびり気分が風景に伝染して、あたりをいっそうおだやかにしている。
ハマヒルガオは、そんな印象の花である。
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ハマヒルガオの群生。 |
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直径5~6cmの漏斗形の花。 |
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花柄が葉柄よりも長く、葉の上に蕾が突き出ている。 |
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次々と花開くハマヒルガオ。 |
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腎円形の葉。直径3~4cmぐらい。艶やかで厚みがある。 |