雑談散歩

    山スキーやハイキング、読書や江戸俳諧、山野草や散歩、その他雑多なことなど。

トップの金具が壊れたコーラのクライミングスキンをヒモで固定した

タガメの前腕状態になってしまったクライミングスキントップの金具に靴ヒモを結びつけた。

クライミングスキンとは

クライミングスキンは、スキースキンとかスキーシールとかシールとかの別名でも呼ばれているスキー登高のための用具のこと。
帯状になっていて、裏面には再剥離・再接着の糊がついており、表面は毛で覆われている。
この糊面をスキー板の裏(滑走面)に貼付けて使用する。

表面の毛は、スキーの後ろ方向に対して逆毛構造になっていて、斜面登高の際の後ろへのストッパーとなっている。
斜面上で、前にはスライドするが後へはスライドしないという用具である。

アッセント機能付のビンディングを装着したスキー板とクライミングスキンは、バックカントリースキーには欠かせないものとなっている。

トップのゴムプレートが外れた

私が使っているクライミングスキンは、コーラ・バキュームベース・スキースキンというやつ。
糊ではなくて、分子吸着効果とかで滑走面に接着するタイプのスキン。
接着力は、弱い。
ただバキュームタイプは、収納が手間いらずなので、愛用している。

そのスキンの、トップの金具に付いているゴムプレートが、斜面を登高中に外れてしまった。

ゴムプレートの外れた金具を見ていると、子どもの頃、田んぼの用水路で見かけた水生昆虫のタガメの前腕を思い出した。
などと郷愁に浸っている場合ではない。

そのタガメの前腕の金属棒もちょっと捻じれてしまったので、外れたゴムプレートを元にもどそうとしても復元しない。

ゴムプレートが外れた状態でも、クライミングスキンはセットできるが、トップの部分が歪んで接着してしまう。
その結果、スキンの保持力が落ちてしまうのだ。

スキンが剥れるトラブル

トップの金具が、ゴムプレートで繋がってループ状になっていないと、登高中に金属棒がずれて、スキンの接着が弱くなる。

登高中に、テンションのかかっていないトップのクライミングスキンの端から雪が入り込んで、スキンがスキー板からはがれてしまうことが度々あった。
持参しているテーピングでグルグル巻きにしてその場をしのいでいたが、テーピングが雪に引っかかって、スキーがスムーズに前進しないこともあった。
テーピングのグルグル巻きは、応急処置としては有効だと思うのだが。

ヒモ+テーピング

山岳用スキー板には、トップとテールにヒモを通せる穴が開いているものが多い。
私の「K2ウェイバック84」にも内径12mmのハトメ状の穴がある。
この穴を利用したら、うまくスキンが接着できそうである。
靴ヒモの余分なものがあったので、それを使うことにした。

というわけで、写真のように細工したらザラメ斜面では良好だった。

しかし、新雪の斜面をトラバースしていたら、スキンのトップ端から雪の流入があり、スキンがはがれかけた。
結局、テーピングでグルグル巻きにしたのだった。

バキュームタイプのクライミングスキンは、グルー(糊)タイプよりも接着力が弱いので、はがれやすい。
やっぱり、最後はテーピング。

ヒモを結びつけたクライミングスキンをスキー板にセットする。

ヒモの片方を穴へ通し、もう片方のヒモをスキーのトップに掛けて穴側に引っ張り、穴から出ているヒモと結ぶ。

ヒモの端っこがじゃまにならないようにまとめて出来上がり。ザラメ雪でのクライミングスキンの接着状態は良好だった。
Next Post Previous Post

広告