雑談散歩

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あちこちのサイトで続出している「福島の上空に・・・」の広告は「サポート詐欺」だった

「福島の上空に異常事態」の偽の「広告」。

福島関係の偽の「広告」。

怪しい広告

当ブログは、Googleが提供している広告サービスである「Google AdSense」を利用している。(このブログについて)

「Google AdSenseヘルプ」によると、「Google AdSense は、オンライン コンテンツから収益を得ることができるサイト運営者様向けのサービスです。コンテンツや訪問者に基づいて、関連する広告がサイトに表示されます」とある。

ところが、9月頃から、上の画像のような怪しい「広告」が、当ブログに配信されるようになった。
当ブログのコンテンツや訪問者には、まったく関連が無さそうな「広告」である。

サイト運営者が、自サイトのアドセンス広告をクリックすることは、禁じられている。
そこで、他サイトにある「福島の上空に異常事態」の「広告」をクリックしてみた。

「福島の上空に異常事態」は、多くのサイトに「侵入」しているみたいで、見つけるのは容易だった。

怪しい「広告」をクリックしてみたら、私のPC画面に、下の画像の「警告表示」が出現した。
「福島の上空」とは無関係な、ちょっとMicrosoftっぽい「警告表示」である。

この画面が出ると、ブラウザに対する操作がフリーズして、「終了」や「☓」ボタンでは閉じられなくなってしまう。

「不正広告」をクリックすると、けたたましい「サポート詐欺」が出現。

怪しい「警告表示」を強制終了

この種の偽Microsoftによる「偽警告表示」は、以前から体験済みである。

[alt]と[F4]キーを同時押しして、不快な「偽警告表示」を強制終了した。
この方法が無効の場合は、[Ctrl]と[Alt]と[Delete]のキーを同時に押して画面右下の「電源ボタンアイコン」をクリックし、「再起動」を選択する。

サポート詐欺

インターネットで調べてみたら、この「不正広告」は「サポート詐欺」というものだった。
警察庁の「サイバー警察局」によると、「サポート詐欺」とは以下のような手口であるとのこと。
サポート詐欺とは、パソコンでインターネットを閲覧中に、突然、ウイルス感染したかのような嘘の画面を表示するなどして、ユーザーの不安を煽り、画面に記載されたサポート窓口に電話をかけさせ、遠隔操作ソフトをダウンロード・インストールさせたり、サポートの名目で金銭を騙し取ろうとするものです。
(「サイバー警察局>サポート詐欺対策」より抜粋)
下の動画は、「日本サイバー犯罪対策センター」のサイトが提供している「サポート詐欺の手口について」の解説動画。


「福島の上空に異常事態」の「不正広告」も、クリックするとこの種の「偽警告」が現れる。
このけたたましい「偽警告」に初めて遭遇する方は、ビックリすることだろう。
でも、このような画面が現れても、ほとんどの場合、ウイルスには感染しないとのこと。

こんな仕掛けを送ってくる「詐欺実行者」の目的は、パニック状態におちいっているパソコン初心者を、「偽警告画面」に表示された電話番号に連絡させて、金銭を奪おうとするもの。

「福島」は、ALPS処理水の海洋放出で、世界的に話題となっているキーワードである。
「福島の上空に異常事態」というタイトルの画像は、興味を持たれやすく、クリックを誘うものである。
「詐欺実行者」は、注目度の高いキーワードを、常に選んでいるようである。

「Google AdSense」の対応

Googleは、なぜこんな悪質な「不正広告」を容認放置しているのだろうか。
これでは、「Google AdSense利用サイト」が「不審サイト」であるかのような印象を訪問者に与えてしまう。

その結果「Google AdSense利用サイト」の広告収入が激減し、終いには、広告配信元であるGoogle LLCの収入が減ることになるのではなかろうか。

「不正広告」に対して、「Google AdSense」側で対策を検討していることは予想されるが、今月になっても「不正広告」がまだ消えてないところを見ると、相当に厄介な「問題」であるに違いない。

ひょっとすると、オンライン広告の存亡に関わる問題に発展しかねないのではと、トーシロながら懸念している。

デコサイト

インターネットでいろいろ調べていると、「トレンドマイクロ株式会社」の「サイバー犯罪」のサイトにたどり着いた。
「トレンドマイクロ株式会社」によると、「不正広告」は、「デコサイト」を経由して、各サイトに配信されているという。

「デコサイト」とは、相手を惑わす目的で設計されたサイトであるとのこと。
そのため、広告審査する側からアクセスすると、ニュースなどの正規サイトに見える内容が表示される仕組みになっているという。
このようにして広告配信元(Google AdSenseなど)の広告審査が通ってしまうようである。

たとえば訪問者が、当ブログに配置された「福島の空に異常事態」のリンク画像をクリックすると、広告のランディングページ(実はデコサイト)に接続され、その後、「偽警告画面を表示するサポート詐欺サイト」に転送されるという仕掛けになっているらしい。

「Google AdSense」の優秀なスタッフの方々が、一日も早くこの「問題」を解決されるよう願うばかりである。

ブログ運営者の対策

とはいえ、「不正広告」が続くと、当ブログを訪問してくださる方に、多大なご迷惑をおかけすることになってしまう。
サイト運営者の対策として、「AdSense管理画面」で「不正広告」のブロックを実行している。

規約上「AdSense管理画面」をスクリーンショットで公開することは禁止されているらしいので、安全策をとって下に「文字」だけでブロックの手順を記した。

「AdSense管理画面」を開いて左側のメニュー項目にある「ブランド保護」をクリック。
以下のように進めて「広告レビューセンター」を開く。

「ブランド保護」>「コンテンツ」>「広告レビューセンター」

「広告レビューセンター」画面の上の方に「検索キーワードの入力フォーム」が設置されているので、そこに「福島」と入力し、表示されたドロップダウンリストの一番上にある「テキスト:福島」を選択する。

すると、「福島」に関連する広告レビューがズラリと出現。
そのほとんどは、「福島の上空に異常事態」の「不正広告」であった。

同じレビューで、URLが微妙に違うものがいくつもある。
これではアカウントをブロックしても意味がないと思い、レビュー枠の左下にある「禁止アイコン」をクリックして、手動でひとつひとつのブロックを試みた。

夜にまた「広告レビューセンター」を覗いてみたら、URLが微妙に違う同様の「不正広告」がいくつか増殖していたので、またブロック。
油断はできない。

「不正広告」のブロック作業が、朝晩の日課になった。
余談だが、他のアフェリエイトに比べて「手間いらず」が評判の「Google AdSense」だったが、放置状態では大変なことになると痛感した次第である。

なおトレンドマイクロ社では、この「不正広告」の、ドメインのホストのIPアドレスは、「ある国」に所在するものであると明言している。
興味のある方は、下記トレンドマイクロ社のリンクを押してご覧あれ。


■参考サイト
■サイバー警察局/サポート詐欺対策
■日本サイバー犯罪対策センター
■「日本で撮影されたUFO」 - 不正広告で誘導するサポート詐欺に注意(トレンドマイクロ株式会社)

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