百沢の岩木山桜林公園で旧友再会キャンプ
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ダイ♂8歳。 |
弘前市在住の、かつての山スキー仲間と八年ぶりの再会。
岩木山山麓の桜林公園で行われたキャンプに参加した。
百沢スキー場の下に広がっている桜林公園には、千本の桜の木があるとのこと。
それらが、ここちよい木陰を提供してくれている。
清潔な水洗トイレや炊事棟も備わっていて、野営するには快適な場所である。
この木陰広場に、個性的な高齢者が勢ぞろい。
たとえば、飯盒でふっくらとしたご飯を炊くのに長けている者。
匂いや飯盒の微妙な揺れ具合に対する感覚の鋭さが素晴らしい。
美味しい私製ワイン造りの名人もいた。
酸味と甘味のバランスが、とても絶妙だったとブログ管理人は感じた。
誤嚥老人の介護を得意とする女性は、実際、会食中に誤嚥しかけた高齢男性を素早く助けた。
さすが、実地で鍛えられた動きには本物感があった。
さらに。
最近転んで肋骨を折った翁もいれば、脚を骨折してびっこを引きつつ農作業を続けている翁もいる。
膝の疾患で脚が少し曲がった者も、会場の設営・撤去では機敏な動きを見せていた。
二度のがん罹患から生還した老兄。
皆それぞれ、長い人生のなかで、身体の故障も生き方の一助になっているような高齢者に仕上がっていた。
そんな面々の話を聞くことが出来て、楽しい時間を過ごした。
そして、マイペースであることで、わしらの象徴的な存在であるワンちゃんもいた。
飼い主によると、甲斐犬と何かのミックスであるとか。
呼び名は、ダイ。
いつも端っこで、デンと構えている。
わしらの輪には入らず、遠くからじっと宴会を眺めていた。
控え目ながら、存在感を光らせるタイプだ。
ところで、当ブログ管理人は、キャンプをしたのが30年ぶりぐらいである。
標高五千メートル対応の、宝の持ち腐れ的なドーム型テントを所持しているのだが、長年のご無沙汰でポールが行方不明だ。
そこで、タープとツェルトで野宿した。
夜は雨降りになったけれど、タープとツェルトで問題なしだった。
30年ぶりの土の上は固かった。
厚手のウレタンマットダブル敷きでも、耐えがたい。
それでも、周囲が明るくなったころに目が覚めたから、どうやら眠れたらしい。
背中とか腰の痛みもなく、それなりに安眠できたのは、森がもたらす安らぎのおかげだったのだろう。
朝日とともに起き出したメンバーは、火を焚いて談笑している。
我らがダイは、テン場周辺の桜の根元にマーキングしながら朝の独り散歩を敢行中。
背後には、霧をまとった霊峰岩木山。
「富士には月見草がよく似合う」と誰かが言ったっけ。
寝ぼけ眼でそれを真似れば、岩木にはダイがよく似合う。
巨大で不動な岩木と、小さいながらゆったりと構えているダイ。
ふたつの異質な静けさが、妙に調和して見えた。
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みんなの人気者。 |
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首に巻いたオレンジのスカーフは、クマに間違われないため。耳が丸いと、ほとんどクマだな。 |
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終始芝生の上でまったり。 |
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のんびりするのが好きなダイ。 |
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今日の朝食。納豆ご飯とミズの炒め物。 |
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タープとツェルトで野宿。 |