平内の大毛無山手前、734峰まで
瘠せ尾根の向こうに大毛無山。こちらから見ると毛有山である。 |
先週の日曜日に引き続き、大毛無山方面に出かけました。
メンバーは私と愛犬リリーとの2名です。
出発時は、大毛無山南尾根に雲がかかっていましたが、山での行動中は雲ひとつない晴天でした。
気温も比較的高めで、そのせいかお昼頃、734ピークの北側尾根の雪庇が崩れ落ちて大きな音とともに雪崩が発生。
樹林帯の山肌の沢筋に沿って、大きな雪塊が轟音をたてながら数十メートル転がり落ちていくのを、734ピーク上で目撃しました。
続いて第2波のやや小さめの雪庇雪崩が、初回地点の北側で発生。
734ピークは瘠せ尾根で、私達が立っていた雪の上はピークから東側に張り出した雪庇の根元なので急いで避難しました。
樹林帯でも地形によっては雪崩は発生するものなのだと肝に銘じた次第です。
下の方の734ピークの写真にあるように、瘠せ尾根である734ピークの雪上を歩いて大毛無山に向かうのは危険と判断しました。
それ以前に、今日はここまでだなと思っていました。
734ピークから大きく下って大毛無山手前の小ピークをアップダウンし、さらに標高736.5の大毛無山に登るのは、帰りのことも考えると時間的体力的に無理だと、気持ちが怯んでいたのです。
今後のコースどりとして、734ピークの東側山腹の比較的傾斜の緩い部分をトラバースしたら、アップダウン無しの大毛無山への登りルートとしてどうだろうと、思案していた矢先の雪崩でした。
大毛無山南尾根の雪庇は東側に張り出していますから、東側山腹のトラバースは急な沢筋が多くて、おおいに危険です。
残雪期に南尾根を辿って、大毛無山に登るのなら、スキーを外して尾根の西側の、雪の無い笹薮・ハイマツ薮を漕ぐ方法の方が安全であるように思えます。
かなりの体力が必要ですが・・・・。
大分雪解けの進んだ平沢林道。 |
ここから林道は、山腹に沿って緩い登りになります。 |
この緩い登りにかかる林道の地点は9時35分通過。
ここからやや急な斜面を617ピークの北側を目指して登り開始。
617ピークが近づくに従って斜度は緩やかになります。
視界も開けてくるので、展望所兼休憩所に適しています。
ここから見える北側の山は734ピーク。
尖った頂上は、ここからは見えません。
展望所は11時25分に通過。
ゆっくり登る登山者を見下ろしています。
734ピーク到着は12時40分。
大毛無山まではまだ遠い。
地形図をよく見ると、折紙山への北尾根から見えていたピークは大毛無山では無くて、734ピークである事に気付きました。
折紙山北尾根からは、標高736.5メートルの大毛無山は734ピークの陰に隠れて見えないはずです。
734ピークで休憩しながら大毛無山へのルートを検討していたら、冒頭に書いた突然の雪崩発生。
三角岳。 |
734ピークでくつろぐリリー。奥に北八甲田連峰が見えます。 |
リリーを連れて安全なポイントまで避難。
そこで昼食。
昼食後シールを外して滑降。
734のピーク下出発は、13時30分。
617山頂到着13時57分。
617ピークには、南側の579ピーク方向から訪れたらしいスノーシューの跡。
好きな人もいるものですね。
好きな人もいるものですね。
617ピークから滑降して、617ピークと579ピークの鞍部に14時3分到着。
先週の偵察で、快適に滑った鞍部からの斜面は、木の枝が散乱していて、スキー滑降に適さない状態になっていました。
林道を目指して斜面を降りる愛犬リリー。 |
林道の傍らのネコヤナギ。 |
ゆっくりキックターンで降りて、林道到着が14時28分。
開けた平沢林道でフキノトウを摘みながら遊んで帰り、駐車場到着が15時40分でした。
(これはガイドマップではありません。私が行った試行錯誤登山の行程の概略であって登山ルートを指示したものではありません。)
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