2013/05/19

2013年春終盤 残雪多い八甲田

残雪が多い
今年の2月26日に、青森市酸ヶ湯温泉にある気象観測地点で観測史上最高の566センチメートルの積雪を記録した。
5月も終盤に入ったというのに、八甲田山は、まだまだ残雪が多い。
私は八甲田山に通って、今年で20年ちょっとになるが、こんなのは初めて。
今日は残念ながら、カメラを忘れたので、残雪をたっぷり積んだ八甲田の春の写真は掲載できない。
例年だとこの時期は、傘松峠手前(西側)の石倉岳の麓から残雪帯を選んで山へ入っていたのだが。
その入山ポイントは、まだ雪の回廊の垂直の雪壁が高すぎて自動車道路からは登れない状態になっている。
雪の壁が自動車道路に迫っているので、道路脇の空き地も雪の壁の中で、駐車スペースは無い状態。
駐車スペースと言っても、路上駐車なのだが・・・。
多くの春スキーヤーは、傘松峠や睡蓮沼の雪壁の低い箇所から北八甲田へ入っている。
白い砂糖山に群がる蟻さんスキーヤー達。
硫黄岳の東斜面と南斜面をつなぐ山頂部の残雪は、いつもはとっくに切れているのだが、今年はまだたっぷりの残雪でつながっている。
酸ヶ湯温泉の地獄沢方向への登山道も、自動車道路脇の登山口の初っ端から深い残雪の下に隠れている。

異常気象?
それもこれも、みんな、過ぎた冬の「異常」な大雪のせい。
「異常」な大雪は「異常」な気象によってもたらされた。
2013年は世界各地で「異常気象」の年明けとなったようだ。
年が明けてから2週間の間に、「異常」な気象状態が続いたと言われている。
エルサレムは吹雪。
オーストラリアの猛暑と収まらない山火事。
中国の寒波。
ブラジルの熱波。
などなどが年頭のニュースの話題になった。
その世界的な異常気象の波が、日本の奥羽山脈の北端の八甲田山まで押し寄せたらしい。

一寸先は闇
でも、この八甲田山の豊かな残雪を眺めていて「異常」という思いは湧いてこない。
自然に「常態」という有様はあるのだろうか。
人の時間感覚は、過去から未来に向けて周期的なものを探るように働いているが、自然は突発的であるように思える。
安定を好む人間は、規則的な変化を記すのを「常」としてきたようだ。
その変化が、予測不可能で突発的であれば、「異常」と記してきた。
日本の古い諺に「一寸先は闇」というのがある。
暗い夜道の先は予測し難い。
この「暗い夜道」が継続している世界が、自然という空間なのかもしれない。

予測不能という方法
そういう自然の中で生きていて、予測不能となれば、予測不能という方法を探るしか無い。
案外、予測という理性は、性能の悪い懐中電灯なんだかも。
自然から、予測不能という方法を学ぶのが人間の知恵ではないかな、とも思える。
今日の八甲田山の残雪はそんな感じで、そんな感じで眺めれば、異常なんてどこにも見当たらない。

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