2015/03/30

登山靴の底が危ない(ポリウレタン製のミッドソール)

底が壊れたトレッキングシューズ。
昨日の残雪山行で、連れの女性のトレッキングシューズが壊れた。
左足の踵部分の靴底が、靴本体から剥がれてしまった。
靴底を見た感じ、この靴のミッドソール(クッション部分)にはポリウレタンが使用されている。

以前、私の礼装用の靴がポリウレタンの加水分解によって、靴底が壊れたときと同じ症状である。
幸い彼女は軽アイゼンを装着していたので、それに固定された格好で、靴底を剥がすことなく無事下山できた。

これが長丁場の山行だったら事故につながりかねない。
登山靴の底にも、ポリウレタンが使われていたなんて、知らなかった。
踵部分が劣化により損傷。
ポリウレタンは、軽くて耐摩耗性に優れているという。
また、クッション性(衝撃緩衝性)が良好。
そういう性質が登山靴に適しているため、近年になって、ポリウレタンは登山靴の靴底に広く採用されているという。
クッション性の良さは、私も街用の靴で体験済み。

そういう利点の反面、難点もある。
それは、使用回数に関係なく、年数がたつと「経年劣化」し破損する場合があるということ。
特に、ポリウレタンの破壊の主な原因は、徐々に時間をかけて進行する加水分解。

気がつかないうちに、ミッドソール部分が、下の写真のように、ボロボロに壊れてしまうのだ。
靴底の内部は無残。
登山製品販売会社(タカダ貿易:ドイツLOWA社、HANWAG社の日本総代理店)では、登山靴のポリウレタン製ソールの寿命は5年程度とホームページに記載している。
この寿命を少しでも長引かせるのが、保管方法だとして、保管方法についてもホームページで触れている。
以下は、その要点をまとめたもの。
  1. 高温多湿な場所での保管は良くない。ソールの経年劣化を早める原因となる。
  2. 長いあいだ使っていない場合は、新聞紙などを靴の中へ詰めて形を整え、軽く靴紐を締めた状態で保管すると良い。
  3. 空気が滞留しているような場所に保管しない。
  4. 風通しの良い場所を選ぶこと。
  5. 時々、陰干しを実行して、湿気を取り除くこと。
  6. 積極的に履くこと。
(6)の積極的に履くこととは、履くことによってポリウレタンが活性化し、靴全体の水分量を調整できるからということらしい。

登山靴の放置状態が、いちばん劣化を早めるようである。
登山靴は、普段の生活で使用するものではないから、ドア付下駄箱の奥に収納しがち。
これは、通風の良くない箱の中に放置しているのと同じ状態。

今回の事によって、山歩きは、「人の鍛錬(ビフォー)」と「道具のケア(アフター)」が大事であると思い知った次第。
履いてる回数は少ないので、内部はまだきれい。
靴のアッパー(上部外装)はまだまだ使えそうなのに残念。

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