北八甲田プラスワンの黒森へ残雪ハイキング
本日の行程図(緑線:登り 紺線:下り/ブログ管理人書き込み)。出典:国土地理院ホームページ。 |
空に雲はあるものの、好天に恵まれた今日は、北八甲田プラスワンの黒森(標高1022.7メートル)へ、つぼ足で残雪ハイキング。
黒森が、どうして北八甲田プラスワンかと言うと、それは北八甲田山塊と黒森の間に国道394号線が通っていて、黒森だけポツンと北八甲田山塊から切り離された格好になっているから。
黒森山頂から西方向に延びている尾根は、高田大岳山麓から東方向に延びている尾根とつながっている。
その稜線のいちばん低い箇所を国道394号線が横切っているのだ。
この稜線が、黒森を北八甲田連峰に仲間入りさせていると私は思っている。
北八甲田グループからは人間の工作物で切り離されつつも、地形的には仲間であるので、その孤立したカッコ良さがプラスワンなのだという私の勝手な解釈。
「北八甲田プラスワン」とは、私が黒森に対して付けた「愛称」であって、広く知られた通り名では無い。
駐車ポイント(右下)と黒森。 |
黒森の北面は、上の写真のように、やや開けた雪面になっている。
今日は、それを目指して登ることにした。
この黒森北面と最短距離となる国道側に、乗用車2台分ぐらいの駐車スペースがある。
そこからブナの森へ入った。
歩き始めは平坦だが、徐々に傾斜が増す。
ブナの森の中から、黒森が間近に姿を表わす頃には、ルートは急傾斜面となる。
山裾は残雪が消えつつある。 |
黒森に向かって右手、自動車道路の向こうに高田大岳が見える。 |
平坦なブナの森を、コンパスを頼りに進む。 |
山裾のブナは、まだ細い。 |
進むに従って、急傾斜になってくる。 |
ところどころ、胸突きの急斜面をゆっくりと登る。
連れの女性は、軽登山靴に軽アイゼンを装着している。
そういう装備でなければ、初心者の彼女には登れなかっただろう。
足を滑らせば滑落の危険もあるほどの急傾斜の登り。
装備は万全であるべき。
山頂まで続く急斜面。 |
登ってきた斜面を振り返る。 |
先回りして、山頂で待っている愛犬。 |
スタート地点から1時間40分ほど歩いて黒森山頂に到着。
ゆっくり歩いてこのタイムだから、健脚なら1時間ぐらいで登ることができるだろう。
変化に富んだミニハイキング。
山頂は横長で、東南側に少々雪庇がかかっている。
厳冬期なら、かなり大き目の雪庇になっているかもしれない。
黒森の山頂からの眺めは素晴らしい。
南八甲田赤倉岳や乗鞍岳、北八甲田高田大岳、雛岳、赤倉岳などを眺め渡すことができる。
八甲田連峰を眺める展望台としても、高感度なポジションのひとつ。
黒森山頂から眺める南八甲田赤倉岳と乗鞍岳。 |
黒森山頂から眺める北八甲田高田大岳と雛岳。 |
帰りルートの、東側に延びている緩やかな尾根。 |
下山は、山頂から東方向に延びている尾根を下る。
尾根上の風当たりの少ない場所でランチ。
ゆっくりと眺望を楽しんだ後、緩い傾斜の尾根をのんびり下る。
展望のきく尾根歩きは気分が良い。
北向きの斜面の斜度が緩くなった辺りで、尾根と別れ北斜面を下る。
太いブナの木が、方々にあるブナの森を、のんびりと歩く。
この森は、北八甲田の隠れ家的。
訪れる登山者があまりいない空間は、ゆったりとしていて、静か。
都会の喧騒を忘れたいなら、潜むべき隠れ家。
太いブナの木が、方々にあるブナの森を、のんびりと歩く。
この森は、北八甲田の隠れ家的。
訪れる登山者があまりいない空間は、ゆったりとしていて、静か。
都会の喧騒を忘れたいなら、潜むべき隠れ家。