猛暑に元気なのは「悪名」高きオオハンゴンソウだけか
去年と違って、空き地でのオオハンゴンソウの占める割合が大きい。
そういえば去年、この空き地は7月6日に草刈りされている。
オオハンゴンソウが花開く前だったので、去年はこの草の印象が薄かったのだ。
今年は、空き地の「自然」な状態が保たれている。
草たちは各自自由に、生存競争に励んでいる様子。
(オオハンゴンソウの花。) |
去年、このブログの8月27日の記事では『背の高い植物なのだが、出遅れたのか、伸びきれない様子。ミゾソバの大群生の海に、溺れそうになりながらもかろうじて花を咲かせている。オオハンゴンソウは地下茎でも繁殖するので、この花が結実しなくても「健在」だ。』と書いた。
実際、今年はその通りになった。
オオハンゴンソウの旺盛な繁殖力をまざまざと見せつけられている。
オオハンゴンソウは北米原産の帰化植物。
在来種への影響が懸念される「環境省指定特定外来生物」となっている。
分布は、日本列島全域に及ぶ。
葉は似ているが、花はまったく似ていない。
同じキク科であるが、オオハンゴンソウはオオハンゴンソウ属。
ハンゴンソウはキオン属である。
よく見るとオオハンゴンソウの葉は、茎の上部では3浅裂ないしは3深裂。
根元に近い下部では、5~7深裂している。
これに対してハンゴンソウの葉は、ほとんどが羽状に3~7深裂。
ハンゴンソウを掲載している各サイトの写真を見ると、葉柄が赤みを帯びているものが多い。
私的に見ると、オオハンゴンソウという名前をつけるほど、葉の様子がハンゴンソウに似ているとは思えない。
オオハンゴンソウは明治の中頃、観賞用の園芸植物として日本に持ち込まれたもの。
和名の由来は、名付けた人が個人的にハンゴンソウに似ていると思ったので、そうなったのではと、私は勝手に想像している。
多くの人々が、ハンゴンソウに似ているという印象を持った結果の命名では無いような気がする。
はたしてオオハンゴンソウは日本在来種を駆逐しているのかどうか・・・・。