2017/03/05

プラタナスよりもコルク層が厚いシラカバの樹皮

プラタナスの輪切り。
このところの雪融けで、公園の地面に放置されている切り株や丸太の輪切りが姿を現した。
これらの切り株や輪切りは、この前の公園樹の伐採の際に生じたもの。
雪の中に潜っていたせいで、切り口がまだ新鮮である。

スギやカラマツの伐採面は、山を歩いていると、たまに見かけることがある。
だが、プラタナスやシラカバの幹の断面を見物する機会は、ほとんどない。
今日たまたま見物できたのは、愛犬の散歩の賜物である。
こんなことがあるから、犬の散歩は楽しい。

プラタナスの樹皮。
プラタナスの幹の輪切りは、うっすらとながらも年輪が確認できた。
これに比べて、シラカバの切り株は、年輪が不明瞭。
特に幹の中心部分は、まったく分からない。
下の写真は、シラカバの切り株。
断面にあいている黒い穴は病害によるものなのだろう。
このために、このシラカバは伐採処理された。

プラタナスの断面と比べてみると、シラカバは比較的に樹皮が厚い。
この切り株の断面は350ミリ×430ミリぐらいの大きさ。
樹皮は、コルク層も含めると、だいたい15ミリぐらいある。
プラタナスもシラカバも樹皮が剥がれるタイプの樹木。
シラカバの樹皮は細工物に利用されることで有名だが、プラタナスの樹皮で細工物を作るという話は、聞いたことがない。
シラカバの樹皮が細工物に適しているのは、この分厚いコルク層のおかげなのかどうか。

コルク層が幾重にも重なると、樹皮が厚い樹木になると言われている。
青森県では、私は見たことがないが、アベマキというブナ科の木は、コルク層が発達して樹皮が分厚くなるらしい。
ところが、アベマキの樹皮はほとんど剥がれ落ちないため、深い割れ目が発生する。
これでは、細工物に使えない。
細工物に使える樹皮は、剥がれるタイプで、しかもしっかりしたコルク層を持つものということになる。

サクラやシラカバは、コルク層が円周状にでき、コルク組織が規則的に並んでいるという。
その結果、樹皮が紙状に、円周に沿って薄くはがれる。
下の写真の、シラカバの切株を見ると、確かにコルク層が円周状にならんでいて一定の厚さを保っていることがわかる。
これと比べるとプラタナスのコルク層は、厚いところあり薄いところありで規則的では無い。
プラタナスの樹皮がまだら模様なのは、このせいなのだろう。
コルク層が規則的ではないから、樹皮が不規則に剥がれる。
その結果、プラタナスの樹皮はまだら模様になる。

上記は、散歩の途中の公園でコルク層が厚いシラカバの樹皮を見かけ、いろいろ調べた結果の私の理解である。
この理解が正しいかどうかは、後々もっと詳しく調べた末に判明するだろう。
いまのところの理解はこんなものだが、こんなものでも「知る」ということは楽しい。
インターネットの普及が、この楽しさを実現している。
もっとも、インターネットでは、正確ではない情報も濁流のごとく流れているらしいから精査が必要だが・・・。

ところで、私は樹皮全体をコルク層のように書いているが、実は樹皮はいくつもの層で出来ているという。
樹皮には内樹皮と外樹皮があって、その間に、内側からコルク皮層、コルク形成層、コルク層があるという。

うーむ。
公園の未熟な散歩者には、まだまだ勉強が必要だ。

シラカバの切株。

シラカバのコルク層。

スポンサーリンク