2017/09/12

側溝から生えているくせに、馬鹿でかく育ったアメリカセンダングサ

なんとこいつは、側溝育ちのくせに、ずいぶんと高く生い茂っているじゃないか。
愛犬の散歩コースで見かけるアメリカセンダングサは、道路脇の側溝に生えているものがほとんどである。
側溝の底に薄く積もった塵のような泥に根を張って茎を伸ばしているのだ。
そんな環境であるから、草丈が高くてもせいぜい50~70センチぐらいがやっとである。
ところが、今日目撃したアメリカセンダングサは、なんと草丈が150センチを越えるぐらいまであった。

一般に、アメリカセンダングサの草丈は50センチから最大でも150センチと言われている。
今日発見した個体は、側溝に生えているくせに、上の写真のように馬鹿でかく成長している。
この側溝は、グレーチングの蓋で被われている。
そのグレーチングの網の目を潜って、ズンズン背を伸ばし、ここまで大きくなったのだ。
よっぽど側溝に積もった泥の嵩が高くて、しかも土壌が栄養豊富なのだろう。
側溝の中の茎の長さも加えると、草丈は170センチに達するかもしれない。

アメリカセンダングサの背後には背の高いコンクリート製の塀が張り巡らされてある。
南向きの場所なので、日当たりは良好。
しかもコンクリート塀による熱の反射で、温度が高め。
こんな環境も、この個体の巨大化のプラスになっているのかもしれない。

アメリカセンダングサは、その名の通りアメリカ原産の帰化植物(外来生物法で要注意外来生物に指定)。
一年生草本であるから地下茎は無い。
種子の発芽で子孫を増やし、領土を拡大していくタイプである。
こいつは、主に湿り気のある荒地に好んで生息するという。
私は、近所の公園の緑地や、空地でこの草を見たことがない。
青森市内の、私が暮らしている周辺では、側溝での目撃がほとんどである。
よっぽどのドブ好きなのだ。

このドブ好きは、現在では日本全国に分布がみられるという。
特徴は暗紫色の下品に角ばった茎と、縁に鋸歯がある細く尖った葉。
茎はよく分岐し、うるさいぐらいたくさんの枝を伸ばしている。
下の写真のように、葉は対生している。
丸っぽい葉の対生は可愛らしいが、尖った葉の対生はなんとなく嫌。

写真の花はまだ蕾状態だが、花が開いても、大きな図体の割にはすごく小さな頭花となる。
バランスが悪いことこの上ない。
頭花は、筒状花の集合体。
花冠の下のヘラ状の総苞片も、この草の特徴となっている。

秋のおそくに、筒状花が結実して、二本の角(冠毛)を持った「ひっつき虫」になる。
この種子が愛犬の体毛に引っ付いて絡むと、取り除くのが大変。
なにからなにまで嫌な草だぜ。

頭花の外縁に舌状花を数個もつものもある。
花の色は濃い黄色。
花の形といい色といい、なんとなく下品で私の好みではない。

私は野草ファンではあるが、好きになれない草も多い。
アメリカセンダングサは、私の嫌いな草ベストテンに入るほどのもので、今まで好んで取り上げたことは無かった。
今回、こんなに大きく成長したものを初めて見たので、記事にしてみたしだいである。

複葉対生していて縁に鋸歯のある葉。

もうすぐ開花。

長い総苞片が特徴的。

暗紫色の茎がアメリカセンダングサの特徴。

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