その勇気万引きするより親切に

「その勇気 万引きするより 親切に」
 
 また、この標語のことについてです。
 この標語は、親切行為が極端に少なく、万引きばかりがやたら目につく、というこの地域の特異性を表しているのかもしれません。

 地域の現状が、この標語によって、自ずと表出したと言うべきか。
 
 収入が落ち込んでいるという、不景気の影響もあるかと思います。
 生活を成り立たせるお金がないのだから、人に親切にしてやる余裕は無い。
 むしろ、人の物を盗んででも、自分のお腹や欲望を満たしたい、という風潮が、この地域を霧のように包み込んでいるのかもしれない。
 そう考えるのは大げさだろうか。
 
 病気で身体が弱っていたり、お金がなくて意気消沈している時は親切どころではありません。
 道を訊ねられても、教えるのが億劫な時があります。

 重い病気を患っているのに、病院で治療を受けるだけの費用が無い。
 身体に力をつけるだけの食費も無い。
 頭ではいけないことだと思っていても、手が万引きにはしる。

「その勇気 万引きするより 親切に」

 そういう地域では、標語がむなしく響くだけですね。
 なかには、ゲーム感覚で万引きをする人もいるかもしれない。
 痴呆症から、意識せずに万引きしてしまうご老人もいらっしゃるかもしれません。

「その勇気 万引きするより 親切に」

 困っている人の万引きを、鬼の首でもとったように自慢げに摘発するよりも、その人を親切にさとす勇気をお持ちになったらいかがでしょう。その勇気で、今の不景気がもたらしている貧しさを無くする知恵と力を養ったらいかがでしょう。
 標語で、この地域のひとりひとりにそう呼びかければ、今よりは、少しは改善するのではないでしょうか。
 
 この標語の作者の意に反して、こう思ってしまうこの頃です。

 ※この記事で「地域」ということばをたくさん使っていますが、特定の地域を意味して使っているわけではございません。「地域」とは町であったり、市であったり、県であったり、国であったりします。

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