今時の若い者

 関連会社のお客様駐車場に、若い娘が無断駐車していたので、注意したら、携帯電話で話しながら「はぁ?すいませ〜ん?」てな感じで、悪びれた様子も無くクルマを移動させた。

 その、小学生みたいな顔つきをした20歳ぐらいの若い娘は、駐車場から道路へクルマを移動して停車し、相変わらず携帯で話し込んでいる。

 そこもお客様のクルマの出入りの邪魔になるんだが、と言ったら、幾分こっちを睨めながら不愉快そうに、「はぁ?すいませ〜ん?」と言って、7〜8メートルクルマを移動して停めた。
 相変わらず携帯でおしゃべりしている。

「今時の若い者」の話は良く聞きます。
 私たちの年代の若い頃は、親の家から出たくて、早く「独立」したくてしょうが無かった。
 この地方の今の若い人達は、30半ばでもまだ親と一緒に暮らしている人達が多い。
 掃除や洗濯、食事の仕度まで、親がしてくれるので楽なのでしょう。

 結婚しても、親と同居している若い夫婦が、私の知る範囲では多い。
 決まって話題にあがるのは、「夫婦そろって家のことは何もしない」というのだ。

 親達との共通の空間はもとより、自分たちの部屋さへ、ろくに掃除しない。
 床に散らばっているスナック菓子のかけらも放置状態。

 妊娠しても、夫婦で夜遅くまで遊び歩いている。
 
 「今の若い人達って、みんなそういうのばっかりよ」
 いやそんなことはありません。
 全てがそうだったら、大変です。
 ただそういう人達が多いのも事実です。
 ルーズソックスが流行した時に、ルーズソックスをしていた女子高校生が多かったように、
親との同居が流行し、なにもしない若夫婦が多くなっているようです。

 流行に追随するのは、時代を超えた、若者の特徴なのでしょう。
 流行や、若い人達のムードに支配されやすい人達が、既にそう言う時期を抜けた大人達に嘆かれる。

 「今時の若い者」の親達が、そういう子どもに育てたのでしょう。
 そういう子ども達を増やしながら、「今時の若い者は」と愚痴をこぼす。

 私たちの世代が若い頃も、大人達から「今時の若い者は」と呆れられていたものでしたね。
 あまり優秀でなかった私も、ワガママで協調性がなく、ずいぶん横柄な若者だったと思います。
 かつて大人達から呆れられていたその私が、「今時の若い者は」とケチをつけるのはなんとも滑稽です。

 こういう愚痴はいつの時代でも囁かれる。
 若い世代と、その親達の世代との対立とも言えない、滑稽な劇。
 ずっと受け継がれていく大衆の伝統のようなものかも知れません。
 

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