雑談散歩

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食事 ビール

 冷えたビールは本当においしいのか?

 それは、人様々です。
 おいしいと思うから、ビールをキンキンに冷して飲む人が大勢いらっしゃるのでしょう。

 私は、冷えてないビールの方が好きです。

 アルコール飲料類では、ビールを一番多く飲んでいます。
 私が飲んで美味いと思うのは、日本酒です。

 でも、私にとって日本酒は悪酔いしやすいアルコール飲料なので避けているのです。

 私がビールを冷さないで飲むようになったのは、胃腸が弱いからです。
 冷えたものをお腹に入れると、お腹の調子を悪くなってしまいます。

 それでも夜の街を飲み歩くことが好きだった私は、私の弱点を少しでもカバーしようと、冷えてないビールを飲むようになりました。
 
 周囲の奇異の視線を気にかけずに、です。

 それまではもちろん、ビールは冷して飲むべきものだったのです。
 胃腸が弱いにもかかわらす、ビールの冷たさを楽しんでいました。

 今では、冷えてないビールで、発酵して甘くなった麦汁の味を楽しんでいます。
 
 冷えてないビールと言っても、無理に温めるわけではありません。

 冷蔵庫の中ではなく、その季節季節の室温のなかに置かれたビールが、私は好きなのです。

 暑い夏場であれば、ちょっとぬるいくらいになったヤツを、ごくごくと喉に流し込むと、
 コクの効いた微妙な甘さが口の中に広がります。
 
 冷さないビールには味があります。

 こういうビールの飲み方をしているうちに、水の味がわかるようになりました。
 山歩きが好きな私は、高山の湧き水を飲む機会が多いのですが、渇いた喉に、山の冷たい湧き水はおいしく感じます。

 それを水筒に汲んで帰って、家の中で、室温で水温が幾分上がった山の湧き水を飲んでみると、その水が泥臭かったり、石臭かったりします。

 山で飲んだあの美味しさは何だったのでしょう。

 本当に美味しい山の水は、家へ持って帰って、冷さなくても美味しいのです。
 山の湧き水のかすかに甘い味は、ミネラル分が多い証だとか。

 この頃は、水道水の美味い不味いも解ります。
 水道水も蛇口から出た水を、室温のなかでちょっと寝かせて、塩素を抜いたヤツが一番美味しいと感じています。
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