雑談散歩

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家の鏡と床屋の鏡の映りの違い

白髪が目立つようになってから、あることに気が付きました。

家の鏡で見るよりも、床屋の鏡でみた方が断然白髪が目立つ。

白髪が多いように見えるのです。

しかもその白い部分が、幾分光って見えるようなので、尚更目立つのです。

そう感じるのは、私だけでしょうか。

ためしに、「家の鏡と床屋の鏡」でネット検索したら、Q&Aサイトで、「家の鏡と床屋の鏡に映った自分の顔が違う」と言う質問者がいました。

その答えは、「照明の違い」という事らしいです。

「顔や頭に陰が出来ると、理容師が仕事をやり辛いので、どの角度から見ても顔や頭に陰が出来ない様に陰を真下に持っていくよう、理容店の照明はセッティングされている。」との事。

それと、「理容店の照明は髪の色を正確に見る為に太陽光に近い色を出しています。その陰と色の関係で家の鏡とは写り方が違って見えるんです。」とのことでした。

この回答者が、照明メーカーとか理容師さんであるかどうかは不明ですので、この回答が正確かどうかはわかりません。

いつも散髪に行っている理髪館のマダムに聞いたら、「照明の影響はあるわよ。」と言ってました。

床屋の部屋は、照明で明るくするキマリなのだそうです。

だからウインドウも大きく、明るい外光が入り易いように作ってあるのだとか。

家の鏡のある場所は、洗面所とか寝室とか、どちらかというと薄暗い場所です。

「床屋の鏡で見るあんたの頭が本当の頭よ。」

マダムの唇と顎が、彼女の白い首の上で活発に動き始めました。

「床屋の鏡に映っているあんたが、お天道様の下にいるあんたなのよ。」

「はあ、そうかい、俺はえらく爺だったんだね」

「そう、だから育毛マッサージして若返りましょう。育毛シャンプーもしてあげるわよ。これからの床屋は散髪だけじゃだめよ。お年寄りが増えているんだから育毛よ。髪を切り捨てる商売から、髪を育てる商売にチェンジしなくっちゃね。ほほほほ。」

自信たっぷりに笑う彼女の顔を床屋の鏡越しにじっと見たら、笑い皺がヒクヒク波打って、身悶えするように揺れていました。

彼女は、両手を広げ胸を揺らして、理髪店の経営について恍惚とした表情で語り続けています。

両手の上げ下ろしの度に、鎖骨の窪みが広がったり縮まったりするのが面白くて、鏡越しに見ていたら、それに気付いたマダムが、笑いながら言います。

「ひょひょひょー、わたしの体をじっと見て、いやらしいわね。いやらしいってことは、まだ若いんだねぇー、あんたは。ひょーひょーひょー、ぴー、ケタケタ。」

まるで湯気を立てて沸騰しているやかんの様に、丸いお尻を振って笑っています。
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