寒い夏の祭りの経済事情

この地方の今年の夏は、今のところ、暑い日もあるが全体的には寒い夏である。
特に朝晩は、長袖のシャツにカーデガンが欲しいくらい冷涼だ。

こんなに寒い夏だと農作物の出来具合も心配になってくる。
それは、地元の経済活動に影響するからだ。
周辺に田園地帯を抱えている青森県一帯の地方都市は、農家の収入が減ると消費活動が落ち込む。

地方都市全体の消費活動が衰退している状態では、その地方都市を基盤としている商業活動も落ち込む。

さらに寒い夏は、夏の衣類や夏のレジャー用品、夏向け電化製品の売れ具合が不活発になるので、その地方都市の景気が落ち込む。

西の方では熱中症や何やら、暑い夏特有の問題も発生しているが、やはり夏は適度に暑い方が良い。

この地方は子ども達の夏休みも始まって、いよいよ夏祭りの時期だ。
青森市では、「ねぶた祭り」が、あと一週間とちょっとで始まる。

やはり、祭りは暑くないと盛り上がらない。
祭り収入も、この都市の商業者の重要な収入源なのである。

毎年「ねぶた祭り」に、その山車の運行経路の一端に、市の警察の許可を得て、食べ物の出店を出している知人がいる。
彼は、祭り期間の気温の変化が売り上げに影響すると言っている。

やっぱり寒いよりは暑い夜の方が、ものがよく売れるそうだ。
だいいち、寒いと、人の出がぱっとしないと言う。
暑い夜の方が、祭りの見物人が多く出るから、出店の売り上げも上がるようだ。

知人の出店は「食べ物店」であるから、気温の高低が、売れ筋の商品に直接に影響を与えるそうだ。
暑い日は、唐揚げや枝豆やイカ焼き、それにキュウリの浅漬けなどのビールのつまみ的な食べ物がよく売れる。
それに対して寒い日は、おにぎりや焼きそばといった「ご飯類」が出るそうである。

祭り期間全体に暑い日が続くのか寒い日が続くのか、その見極めによって仕入れが違ってくる。
また、今夜はどのぐらい暑いのか、どのぐらい寒いのか、その見当によって作るものが違ってくる。

天候(気温の高低)の見極めは大変であるが、それも商売の工夫のひとつなのだから面白いものだと知人は言う。
機智と工夫心に長けた人ゆえの感想なのだろう。

お天気に不平ばっかり言っていられない。
寒い夏の祭りの経済事情は工夫ひとつ、方法ひとつで良い方に転換できるのだ。

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