不平不満が多いダンナと、その妻の嘆き

残暑きびしいこの頃、彼女のダンナは、「暑い!暑い!」を繰り返している。
その不平や文句自体が、とても暑苦しくて彼女は我慢できない。
彼女にとっては、残暑攻撃とダンナの不平攻撃でダブルパンチ。
ダンナがあんまり「暑い!」を繰り返すもんだから、彼女は、「夏は、暑いのがあたりまえでしょ!」と言ってやった。
そうしたら、
「そのあたりまえで、いったい何人死んだと思ってるねん!」とダンナ。
不幸にも熱中症で亡くなった人を盾に使って、私を攻撃してくるなんて、と妻は思った。
ダンナの脳みそは、暑さで蒸されて暴発寸前なんでは。
今はそっと静かに冷ます時かも。

ところが、蒸し脳みそのダンナは調子に乗って、頭に乗って、
「えっ!、何人、尊い命がお亡くなりになったと思ってるねん!」と繰り返す。
壊れた蓄音機みたいなダンナの頭の毛穴から湯気が吹き出そう。

「あら、そうなの?それは何人になるの?」
妻は優しく穏やかに問い返した。
「あなたは正確な人数を知っているから、事の重大さを、無知な私に訴えようとしているのでしょう。」と妻。
「そ、それは、かなりなもんだろう・・・。」
ダンナは、くるりと向きを変えて、トイレに入った。

「くっ、くそ暑い〜!」
トイレの中でも、ダンナがもだえている。
出てこないところをみると、どうやら大きい方だ。
答えに窮したヤケクソ。
これは、暑い上にクサい。
ダンナの胃腸は、暑さのせいで弱体化しているらしく、消化不良ぎみだから、特別クサい。
ほんと、近所迷惑になるくらいクサいんだわ、と彼女は嘆く。

暑さとクサさとダンナの不平。
もう、彼女にとってはトリプルパンチ。
ダンナって、次々と不快な状況をつくりだす名人だわ、と彼女は嘆く。
男って悪態の天才ね、と妻。
嫌な状況を巧みに利用して、破壊攻撃をしかけてくる。

攻撃の理由や思想は、ウンチ臭いオナラみたい。
ダンナの場合、あとからいくらでも出せるんだから、と妻は嘆く。

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