雑談散歩

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春の枝折り雪

雪が降ってきた
朝に降りしきる雪。
「 枝折り雪」という言葉があるのかどうか知らないが、今朝の雪はそういう性質のものだった。

水分を多く含んだ粘着力のある雪。

当然、重い。

その雪が、公園の立ち木の枝を被っている。

もうちょっと大量に降れば、降雪による枝折れの被害が続出していることだろう。

樹木の枝を折る雪は、その重さで、送電線を断線させたりしていた。

このごろでは、送電線の着雪防止対策がとられているから、着雪による断線事故は起こりにくくなっているという。

だが、公園の樹木や、果樹園の樹木は、重い雪で枝が折れる被害がちょくちょく発生している。

それだけ、自然(植栽)のものは自然(気象)に対する対策が難しいのだろう。

雪囲いなどの、雪に対する対策の無い街路樹は、まっさきに「枝折り雪」の被害にあう。


トラックの上に雪が積もる
春の雪に埋まったクルマ。

ヒマラヤ杉の雪
春の公園の冬景色。


埼玉県の越生(おごせ)町堂山にある越生梅林(おごせばいりん)の梅の木の枝が、先月の14日から15日にかけての大雪により、全体の一割が破損したという。

そのため、梅まつりの期間が3月に繰り延べになったとか。

越生梅林の梅まつりは、2月22日から3月23日までの期間で予定していたらしい。

その開始日が今月の1日からと繰り延べられていた。

公園とは言え、自然のままの姿の方が観賞に値する。

自然のままとは、大雪で枝が折れたりすることも含めての自然なのだが。

梅の花を愛でる人達には、枝の折れた木の姿を見るのは、たえられない思いなのだろう。


街から離れた山岳地帯では、春の「枝折り雪」は数年後のキノコの恵みをもたらす。

台風による倒木も同様である。

天然自然には、そういう「連続する生命の営み」のような物を感じる。

街や農地での「人工植物」では、自然による作用は、被害額として計上される。

春の「枝折り雪」は、整然とした美観を損ねる雪害のひとつとして記録されるのだ。


青空
時折晴れ間があらわれる。

雪囲い
ふたたび雪をかぶった雪囲い。

桜の木に雪
ソメイヨシノの枝に春の重い雪。
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