寒春の重い雪
雪かぶりのクルマ。 |
家の外に出ると、春の重い雪が20センチ近く新雪となって積もっている。
家の屋根も、電線も、公園の樹木も真っ白に雪化粧。
水気を含んだ重い雪の雪かきは、骨が折れる。
私は面倒だったので、駐車場に積もった雪を、クルマを動かしてタイヤで踏みつぶしてしまった。
どうせ2〜3日もしたら、消える雪じゃないか。
気象庁の「最新の気象データ」では、十和田市が午後2時現在で、50センチもの降雪に見舞われたらしい。
青森市では、今日の未明に大雪警報が出されたが、午後1時半頃、大雪警報が解除になり、注意報に切り替わった。
今日の青森市午後1時現在の積雪は73センチ。
去年の青森市3月21日の積雪は65センチと出ている。
時期としては、去年よりちょっと積雪が多い。
寒春とは、平年に比べて気温の低い春のこと。
北日本では2010年以降寒春傾向が続いているらしい。
寒春になると、冬型気圧配置の日が多くなる。
そのため、冷たい雨や雪を降らせる「南岸低気圧」が発生しやすくなるという。
昨日から今朝にかけての大雪は、この「南岸低気圧 」の影響。
青森市平和公園のケヤキ広場のケヤキの木を見ると、幹の東側に一方的に雪が付着している(最下部の写真)。
夕べは東風が強かったようだ。
去年の春も寒春の影響で桜の花がなかなか咲かなかった。
花が開いた様子も、なんとなく貧弱に見えた。
「寒貧」とはひどく貧しいという意味の言葉だが、去年の桜には、一部「寒貧」なイメージのものがあった。
寒春の季節は寒々しい。
寒春の影響について列挙してみると。
(1)桜の開花・満開が遅れる。
(2)草や樹木の発芽・新緑時期が遅れる。
(3)寒の戻りや花冷えが多発傾向。
(4)豪雪地帯での融雪が遅れる。
(5)冷害や霜害が発生しやすく、農産物の生育が妨げられることがある。
など、など。
公園の樹木も雪化粧。重い雪で枝が垂れ下がっている。 |
カツラの小枝に積もった重い雪。 |
木の枝から落下した雪塊が積雪面に穴をあけている。 |
カツラの赤い花芽を被った白い雪。 |
ケヤキの雪化粧。 |
樹木の東側に雪が付着。 |