2014/04/20

街と自然との間にある「立入禁止」の看板

平内の大毛無山に通じる稜線。
仕事の合間に、青森市滝沢地区の平沢林道を歩いてみた。
青森市内の多くの林道がそうであるように、この平沢林道も以前は一般の「入所・入山」は禁止されていた。
今は、その標識が見当たらない。
このブログには、そういう「立入禁止」の林道を利用して山を歩いた記事が若干ある。

林道入口の「立入禁止」の看板

「こういう山の歩き方や楽しみ方もある・むしろオレはこういうのが好きなんだぜ」という軽いノリで書いているつもりだが、ハイキングコースの案内として受けとめる方がいらっしゃらないとは限らない。
「立入禁止」の看板を無視して入山することはいかがなものであろうか、という「お咎め的な意見」も当然あり得る。
この「関係者以外立入禁止」とか「一般の通行を禁ずる」とかの看板が以前から気になっていたので、「青森森林管理署」というところに、電話で問い合わせてみた。

電話での応答で得た「立入禁止の内容」を自分なりに解釈して、まとめたのが以下の項目。

(1)国有林内に設けられた林道は、森林内における作業や管理を目的としたもので、一般の通行を想定してつくられたものではない。

(2)林道は、一般の自動車道路やハイキング道のように安全管理が成されている訳ではないので、土砂崩れ・路肩欠壊・雪崩・遭難など、その通行には多くの危険を伴う。

(3)上記(1)(2)の理由により、無断で林道内を通行中に事故に遭遇しても「森林管理署」では責任を負わない。

自己責任                       

つまり、「ここは危険だから入るのはお止めなさい」という警告の「立入禁止」なのだ。
それを無視して「入所・入山」するなら、全て自己責任ということになる。
また、多くの「山菜採り」の人達が林道を利用している現状において、「立入禁止」を貫徹することは「山菜採り」の楽しみを奪うことになる。

(5)よって、林道への「入所・入山」は半ば黙認。

(6)林道での事故は、入山者の「自己責任」という青森森林管理署の「棲み分け」的な判断であるらしい。

ただゲート(鉄柵)を設けている所は、その施錠を外しての進入は黙認されてはいない。
もちろん、一般の通行が条件付きで可能な林道(通行禁止の看板の無い)もあるという、電話応対職員のお話だった。

折紙山へ続く尾根。
平沢林道の原っぱ。

街と自然との間にある「門」

遠くに残雪の「折紙山山系」を眺めながらの平沢林道のハイキングは楽しい。
天気が良かったので、気持ちの良い散策が出来た。
平沢は、野内川との合流箇所から上流に1キロメートルちょっとの区間がコンクリートで 「三面護岸」されている。
平沢へ小さな枝沢が流入するあたりが、上流側の三面護岸の端になる。

そこから残雪の河原に下りてランチ。
ランチの後は、残雪の際から顔を出しているフキノトウをいただいて帰途についた。
林道の入口にある「立入禁止」の看板は 、街と自然との間にある「門」のようなものだ。
人間界と動物界との境界の「門」かも知れない。
自然に対して謙虚でないものは通るべからずという「門」なのだ。

そういう「門」は、街と自然との間の、いたるところにある。

青空と山。
折紙山方面の残雪の尾根

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