夜中に焙じ茶の匂い(蚊取り線香の香りで幻覚)
蚊取り線香。 |
時刻は零時過ぎあたり、寝室に「焙じ茶」の強い香りが立ちこめた。
「どうして、こんな夜中に、焙じ茶?」
「焙じ茶」の強い香りで目覚めたものの、深夜の半眠状態。
ちょっと寝ぼけ気味だったのかもしれない。
しばらくウトウトしていたが、「焙じ茶」の匂いは消えない。
「どうして?」と寝ぼけ頭は考える。
そして、突然、こんなことを思いついた。
隣家のご主人が、夜中に番茶を炒って、大量の「焙じ茶」を作っている、と 。
隣家は、お茶専門店では無い。
隣家のご主人は普通のサラリーマンだ。
でも、夜中に「焙じ茶」の不足に気がついた。
病気がちの奥様の好物が「焙じ茶」。
そこで、深夜に番茶を炒って、一生懸命「焙じ茶」を作っている。
だから、私の寝室の「焙じ茶」の香りは、いっこうに消える気配が無い。
いつの間にか、私の頭の中には、こんな根も葉もない物語が出来上がっていた。
私は、寝室のカーテンを開けて、隣を覗いてみた。
隣家の窓は真っ暗で、寝静まっている様子。
はて、この「焙じ茶」の香りは何なのだろう、とぼんやり考えているうちに眠ったようだった。
幻覚の原因は蚊取り線香? |
早朝になっても、「焙じ茶」の香りは消えない。
私は布団を出て、隣の部屋へ。
すると、家の者が、一晩中、蚊取り線香を焚いて 眠っていたのだった。
「焙じ茶」の香りの原因は、この蚊取り線香。
カラフルな缶には、「アロマ・・・の香り」 と印刷されている。
この蚊取り線香は、ピレスロイド系の殺虫剤とも記されている。
ピレスロイドは、多くの蚊取り線香に含まれている合成化合物で、「焙じ茶」の香りとは無関係。
私の軽い寝ぼけ状態の原因は、この蚊取り線香の強烈な「焙じ茶」の香りも一因していると思ったのだったが・・・。
「アロマ・・・の香り」の蚊取り線香の成分記載を見ても、植物混合粉や香料とあるだけで、具体的な香りの成分については何も記されていない。
ハーブっぽい蚊取り線香で、寝ぼけ幻覚 。
こんな経験は、私だけだろうか。
蚊取り線香を焚いた本人は、窓を開けて眠っていたので、たいして気にならなかったようだ。
私は、いくら暑くても、カーテンを閉ざして、閉め切った部屋でなければ眠れない。
蚊取り線香メーカーの注意書には、換気の良い場所で使用のこと、と書かれてある。
蚊取り線香のまとめ
一般の蚊取り線香も、アロマ風蚊取り線香も、閉め切った場所では使わないこと。換気の悪い場所で、蚊取り線香の煙を吸い込むことは、危険である。