台風がそれた日の青空と雲

青空と雲。
台風11号は、高知県、徳島県をはじめとして各地に甚大な被害をもたらした。
私の住む青森市では、台風の被害はほとんど無く、静かに時が過ぎている。
台風は遠く日本海にそれて、今朝の青森市上空では、雲の隙間から穏やかな青空が顔をのぞかせている。

強風や大雨をもたらす荒れた空と、平安をもたらす穏やかな空。
私たちの気持ちは、空模様によって大きく変わる。
不安になったり良い気分になったり。
恐怖にふるえたり。
快活に明るくふるまったり。

空は地上の生命を育んだり破壊したりするから、人間にとっては支配的な存在だ。
大気の動きが、人の生活に大きな影響を及ぼしている。
大気とは、私たちの暮らしの表面を、厚く層状に覆っている空気のこと。
私たちは、その大気を「空」として感じている。

次第に青空が広がる。
建物の中で暮らす人間は、空のわずかな変化には影響を受けない。
台風のような、建物を破壊する大きな空の動きには、常に生存を脅かされる。
台風の襲来によって私たちの生活は翻弄される。
私たちは、空の支配から逃れられないでいる。

台風の名残の雲。

遠くの台風の名残が消えていく。
もし、ヒンドゥー教の神「シヴァ」のような、破壊と創造の神が存在するとしたら、それは「空」のことかもしれない。

遙か昔、大自然のまっただ中で暮らしていた「縄文人」はそう感じていたに違いない。
空は破壊と創造の神であると・・・。

だから「縄文人」の祭祀や宗教的な習慣は空と密接に関係しているのではあるまいか、などと空想している。

空想の根拠を形作る遺物が、どこかにあるのか?
素人感覚でそう仮説をたてて、縄文遺跡巡りをするのも楽しいのではないか。
ストーンサークル(環状列石)は空の神を祭った祭祀の場であったかも、と空想は広がる。
台風がそれた日の青空と雲。
空が、歴史や時間を超越した存在であるとしたら、この台風のそれた同じ青空を、どこかで「縄文人」が眺めているかもしれない。

夏の青空の再来。

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