ナット・キング・コールの名前の由来を長い間勘違いしていた

ジャズピアノ
【ピアノのある部屋。】


すばらしい声の持ち主として賞賛されたナット・キング・コール氏(1919年~ 1965年)。
久しぶりにナット・キング・コールの歌声をYouTubeで聞いた。
曲名は「Around The World」。
好きな曲のひとつである。

ジャズピアニストからポップスシンガーとしてもデビューした彼は、「モナリザ」や「トゥーヤング」、「スマイル」を高らかに歌い上げていた。

ところで、彼の名前の英語表記は「Nat King Cole」。
私はこれを「Not King Call」と、長い間勘違いしていた。

というのは、今から30年ぐらい前に、ラジオで以下のような話(逸話?)を聞いたからだ。

ナット・キング・コールの本名はナサニエル・アダムズ・コールズ(Nathaniel Adams Coles)。
彼の歌声を聴いたファンが、「あなたが歌うときの大きな叫びにも似た声はすばらしい。まるであなたの歌声は王の叫び(king call)みたいだ。」と賞賛したそうな。

それを聞いたナット・キング・コールは、「いや、私の歌声は、そんな大それたものじゃない。私の声は王の叫びでは無いよ(not king call)」と謙遜したという。
そして、このことをきっかけに、ナサニエル・アダムズ・コールズはナット・キング・コール(Not King Call)と名乗るようになったのだと。

今思えば、この話はラジオのディスクジョッキーのジョークだったのだろう。
あるいは、ナット・キング・コール氏本人が発したダジャレだったのかも知れない。

しかし、それを当時の私は本当の話として聞いたのだ。
すばらしい歌声の持ち主の、名前の由来としてすっかり信じ込んだ。

間違いに気付いたのは、それから何年経ってからだったか。
ずいぶんと長い間、私のなかでNat King ColeはNot King Callだった。
なんという無知。
無知ゆえの錯誤。

ナット・キング・コールは、叫ぶように歌う歌手ではない。
ダイナミックでソウルフルな歌い方をするトム・ジョーンズさえをも、叫ぶように歌う歌手とは誰も言わない。

叫ぶように歌うのは、私の下手なカラオケ。
近所迷惑な唸り歌。

そもそも、歌声に対して、「king call」という英語もおかしい。
これでは、ジョーダンとしても通じないではないか、と思った次第。
あのラジオを聞いたということ自体が錯覚だったのか。

私には、こんな勘違いがけっこう多いような気がする。

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