東日本大震災のあった日、今日は春の猛吹雪
朝起きたら、5~7センチの降雪。 |
東日本大震災から4年目の3.11となった今日。
青森市内は、春の嵐状態。
午前中は、クルマを運転中に、吹雪に襲われたりした。
今日の青森市内は、強い冬型の気圧配置の影響で、真冬に逆戻り。
台風並みに発達した低気圧と、真冬並みの強い寒気のため、北日本と北陸では大雪や猛吹雪に対する警戒が必要と、気象庁では注意を呼びかけている。
春の街も、真冬に逆戻り。 |
今年の2月が比較的に穏やかだったので、3月に入って、このまま春になるのかと思ったが、そうはいかない雪国だった。
低温と強い風、吹雪や降雪。
温かい春が遠のいた。
あの、大震災のあった日の、青森市内はどうだったか。
今日のように荒れてはいなくて、どちらかというと穏やかだったような記憶がある。
気象庁のサイトで過去の気象データを調べると、2011年3月11日午後2時の青森市の気温は3度。
天候は曇りで、積雪が66cmあったという。
春の薄寒さが残っていたあの日。
私は事務所で仕事中。
午後2時46分ちょっと過ぎ、音をたてて建物が大きく揺れた。
部屋の中央に据えた大判プリンターが倒れるのではないかと思ったほどだった。
その後、東北地方と関東地方の太平洋側が巨大津波に襲われ、その被害が甚大なものに。
行方不明者は、今日現在でも2,584人だという。
それから一ヶ月ちょっと過ぎ、青森は、ひっそりと花見どきを迎えた。
慎ましく冷厳に桜の花が咲いたのだった。
さまざまのこと思い出す桜かな
松尾芭蕉
東日本大震災のことを思い出すとき、芭蕉のこの句が思い浮かぶ。
震災後に咲いた桜の華やかさが、震災の悲惨さを映し出しているようで。
桜の花を眺めている被災者の静かな表情が、「さまざまなこと思い出す桜かな」という句に、ひっそりとつながるように思えた。