2016年(平成28年)の干支である申(さる)のイラストを描いてみた
年賀状のイラスト。 |
もちろん、年賀状に使うため。
毎年、年賀状のための干支イラストを描いているが、だんだんシンプルになってきた。
昔は、肩こり首こり必至の緻密なイラストを描いたが、今は肩の凝らないシンプルなものを好んで描いている。
あっさり、スッキリ、気楽なものの方が楽しい。
しかし、気楽でシンプルなイラストだからといって、急いで雑に作成されたものではない。
制作にあたっては、アイデアをしっかりと編集した、と思う。
ところで猿の話だ。
八甲田山で猿に出会ったことは無いが、津軽半島の山では、ちょくちょく出会う。
間近に姿を見なくても、入山者を威嚇する声を聞くこともある。
先回の大倉岳ハイキングの時は、猿を見かけなかった。
彼らは、登山道のある場所には、あまり出没しないようだ。
登山者は、猿に食べ物を与えたりしないから。
観光客が与える食べ物を当てにして、かえって自動車道路の方へ、出てきたりする。
それは、ともかく。
藪漕ぎ山歩きをしていると、猿の領土へ迷い込んだりすることがある。
猿の群れは、そんな者を遠巻きに取り囲んで警戒する。
たぶん一斉に襲いかかられたらクマよりも危険な存在だと思う。
しかし、クマに襲われた話はよく聞くが、森のなかで猿の群れに襲われた話は、ほとんど聞かない。
だからと言って、猿が人を襲わないとは言えない。
私も以前、津軽半島の山で、猿の群れに取り囲まれたことがあった。
入ってはいけない猿の聖地に、足を踏み入れてしまったのだ。
私がゆっくり後ずさると、猿たちも一定の距離を保って、私を追い詰める。
登っている木の枝をゆすって、私を威嚇する。
「ギーギー」とか「ギェゴギェゴギェゴギェゴ」とか声を出して、私を威嚇する。
こういうときはあわてない方がいい。
おびえたり、ひるんだりすると襲われることもあるという。
もっとも、私の方が侵略者なのだから、襲われて当然なのだが。
それでも、くやしまぎれに「チェ、にらむんじゃねぇよ、サルめ!」と、木の上の猿に毒づいたりする。
すると、猿の長老らしき雄に「ここは猿の聖地、サルのはおまえだ!」と大声で恫喝されてしまった。