雑談散歩

    山スキーやハイキング、読書や江戸俳諧、山野草や散歩、その他雑多なことなど。

広告

空地でヨシとオオハンゴンソウが棲み分け共存?

オオハンゴンソウ
事務所裏の空地。

今日の青森市は、11時20分ごろで30度を超えた。
本日の最高予想気温は35度だから、まだまだ上昇しそうな勢いである。
事務所の南側にある空地ではオオハンゴンソウが背を高く伸ばして花を咲かせている。
時折吹く風が、空地の熱気を部屋の中へ運び入れる。

オオハンゴンソウは、暑ければ暑いほど快調という感じだ。
このところの暑さに、ぐんぐん背を伸ばしているようだ。

ヨシは春の雪融けが終わると地下茎から芽を出して伸び始める。
5月の中頃、渡鳥のオオヨシキリがやってくるころには、背を伸ばして風に揺れている状態だ。
そのころ、オオハンゴンソウの背は、まだ低い。
まだ発芽したばかりのものもある。
オオハンゴンソウが、本格的に背を伸ばし始めるのは、オオヨシキリがヨシの藪から去った後である。

精一杯背を伸ばして、今はオオハンゴンソウの花盛り。
ヨシから空地の制空権を奪った晴れ晴れしさが咲きっぷりにあらわれている。
オオハンゴンソウの背丈は3メートルぐらいまで伸びるという。
ヨシの背丈も3メートルに達することもあるらしい。
でもこの空地の写真では、ヨシは健闘しているが、空高く花を咲かせているオオハンゴンソウの方が勝っているように見える。

オオハンゴンソウ
一方、地下ではどうなのだろう。
ネットの様々なサイトによると、ヨシの地下茎は深さ40センチぐらいにあるのがもっとも多いという。
最深では、地下2メートルぐらいの場所で水平方向に成長しているものもあるとのこと。
その地下茎からさらに下に根が伸び、上に茎が伸びる。
オオハンゴンソウも地下茎で増殖する植物である。
だが、空地の写真を見る限りでは、ヨシとオオハンゴンソウは混在している。

私の想像では、地面の何センチか下にはオオハンゴンソウの地下茎が張りめぐらされている。
だが、ヨシの地下茎は、それよりも深く張りめぐらされているのではあるまいか。
地下1階がオオハンゴンソウの地下茎の在り処。
地下2階がヨシの地下茎の在り処。
という感じで地下茎同士が、結果的に棲み分けているような状態なのでは。
最高地下2メートルもの下から茎を伸ばすヨシであるから、オオハンゴンソウの地下茎をかいくぐって茎を伸ばすことは、ヨシにとって困難なことではないだろう。

アシとオオハンゴンソウは混戦状態。
ふたつの多年草の地下茎が上下に存在しているから、ヨシとオオハンゴンソウが混在できているのではないだろうか。
おまけに、このふたつの多年草は、発芽期と開花期がずれている。
発芽期に関しては、ヨシが先、オオハンゴンソウが後。
開花期に関しては、オオハンゴンソウが先(7月~9月)、ヨシが後(9月~11月)。

地下茎の位置のズレ、そして発芽期と開花期のズレ。
ヨシとオオハンゴンソウにおけるこのズレが、ふたつの多年草を共存させているヒントなのではと、素人な私は思っているのだが。

しかし、この空地の地面の下はどうなっているのか。
地面を掘って、それぞれの地下茎の所在を確かめたいところだが、他人の地所故それは出来ない。

ヨシも負けてはいない。

ブロック塀側は、まだヨシの陣地。
Next Post Previous Post

広告