野生化した野菜の花キクニガナ(チコリー)
【キクニガナ(チコリー)の花】 |
公園の草むらで、あまり見かけない花が咲いていた。
あまり見かけないことの理由は、朝開いた花が午後にはしぼんでしまうからなのか。
この植物の名前はキクニガナ。
可憐な花を咲かせる野草のように見えるが、現役の野菜であるという。
野菜が野生化したものだとのこと。
この野菜の名前はチコリー。
チコリーという名で、世界で広く栽培されている野菜であるという。
どんな野菜かというと、芽を暗黒下で軟白栽培したものを、主にサラダの材料として使うとのこと。
暗黒下での軟白栽培とは、「もやし」の栽培に用いられる方法。
そんな野菜、私は食べたことが無い。
サラダは嫌いだから、私にはほとんど縁のない野菜である。
こんな風に草むらで野生化しなければ、いつまでも知ることのない野菜だっただろう。
草むらに咲いていた花。 |
日本でも栽培され、スーパーで売られている野菜であるという。
また、根を炒って、コーヒーの代用品として利用したものをチコリコーヒーというとのこと。
様々な利用価値がありそうだが、私は花を見ているだけで満足。
キクニガナは、キク科の多年草。
成長すると1~1.5mぐらいに伸びるらしい。
この草むらのキクニガナの背丈は、せいぜい60センチぐらい。
カワラナデシコほどではないが、花びらの先端が細かく裂けている。
そこが、なんともオシャレな感じ。
直径3~4センチほどの薄青紫の花を咲かせて、暑い夏に涼しい笑みを浮かべている。
美しい薄青紫の花。 |
キクニガナの花。 |
野菜には見えない野菜。 |
2021年7月25日
津軽半島外ヶ浜町三厩の海沿いの空き地で撮影。涼しい色合いのキクニガナの頭花。 |
ここのキクニガナは背が高く、草丈は1.5mぐらいだった。 |
葉の基部が両側に張り出して茎を抱く。茎の下部から中部の葉に鋸歯あり。 |
雌しべの柱頭が成熟すると、クルリと輪を描くように反転する。 |