幹の腐朽が進んでいるフジに、新緑の葉が出た

勝田公園のパーゴラ。


公園のパーゴラに絡まっているフジの新緑が、今年もきれいだ。
ここから見ると、このパーゴラのフジの幹が「病気」で傷んでいるようには見えない。
葉のボリュームも例年通りである。

このフジの木で、去年の初冬にエノキタケに似たキノコが、朽ちかけた幹から出ているを見つけたのだった。

幹の損傷が相当酷いものだったので、このフジの木は、残念ながらもうおしまいだと思っていた。
もしフジの病気が「胴枯病(どうがれびょう)」だとすると、病害部より上がすべて枯れ死するからである。

ところが、今年も新緑が見事である。
幹から伸びている蔓に、枯れ死したものは見当たらない。
もうすぐ、白色の花房を蔓から垂らして、公園の散歩者の目を楽しませてくれることだろう。
それにしても、新緑の若々しい葉と、朽ちかけた幹の異様さが際立っている。


フジの新緑とツツジの花とのツーショット。


去年の初冬に、幹から発生したキノコがエノキタケだとすると、人間にとっては美味しい食菌だが、樹木にとってはやっかいな「木材腐朽菌」。
木材腐朽菌とは文字通り、木材の腐食による劣化を促す菌。
樹木の傷口から侵入して、セルロースやリグニンなどの樹木の主要成分を分解するという。

物の本によると、このリグニンは、木を守る天然の防腐剤の働きを担っているとのこと。
エノキタケは、ナメコやヒラタケ同様「白色腐朽菌」に分類されている。
白色腐朽菌は、キノコのなかでも強い分解力を持つとされている菌。

エノキタケは、セルロースを守っているリグニンを分解して取り除き、セルロースの成分を自らの栄養源として摂取し、勢力を広げている。
このキノコの分解力が、倒木や落ち葉を他の植物が利用できる状態(栄養源)に変えて、森の再生に一役買っているのだが。

公園の、死にかけたフジにとっては、それがいい迷惑。
それに、ここは天然の森ではないし。


今年も、けっこうなボリューム。


都市公園は、高度に管理された自然。
自然のようで、天然ではない。

フジの病巣は、かなり深い。
断面にすれば、細い幹の半分以上まで進行していると思われる。
はたしてこのフジは樹木医の手によって、病魔から逃れることができるのだろうか。
それとも、このまま放置されるのか。

青森市都市整備部公園河川課の対策や如何に。
公園の散歩者が、これまで見てきた同課の対処法は伐採。
伐採して菌の拡散を防ぐという対策かと思われる。

だが、フジはパーゴラの主役。
フジを伐採してしまっては、パーゴラの存在価値がなくなる。
今回は、腕の良い樹木医のご登場を待つばかりであるが、どうだろうか。

 <進展に興味をお持ちの方は、記事の続編をお待ちくだされ。>


幹の損傷が痛々しい。去年の秋にこの損傷部からエノキタケが発生していた。

芯部まで腐朽して、えぐれている。病害部が白っぽいのは、この木に寄生している菌が、白色腐朽菌であるからだろう。

新緑の若々しい葉。

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