「きのこ屋」さんは健在だった

あいかわらず体調がわるそうで「健在」とは言い難いかもしれないが、お元気そうで何より。

「きのこ屋」というホームページを、私が知ったのは14~5年前だったか。
キノコの写真がきれいだったのと、サイトオーナーのブログの文章が面白かったので、ちょくちょくサイトを訪れていた。
そのころのブログ名は、たしか「クサビラ日記」とかだったと記憶している。
「クサビラ」とは、キノコや食用になる草類の古称であるとか。

当時私は、もうタイトルは忘れてしまったが、「山歩き」のブログを書いていた。
「きのこ屋」のサイトの背景色が濃いグリーンでオシャレだったので、私はまねて、自分のブログの背景色をグリーンにし、山の写真を載せ、白く抜いた文字で記事を書いていた。
バックが濃いグリーンだと、私の下手な写真がよく映えた。

一度「きのこ屋」のブログのコメント欄に投稿したことがあった。
文章が面白いのと写真がイイのと、私がブログの背景色をまねていることなんかを、私のブログのアドレスを添えて書いたのだった。

すると、「きのこ屋」さんが私のブログを見てくれたらしく、「夕暮れの自転車の写真がイイ雰囲気が出ている」とかなんとか、律儀にもレスを返して下さった。

当時私は、AppleがiCloudで提供していた無料サーバーを利用していたのだが、しばらくしてAppleがその無料サービスを止めたので、それに伴い私もブログを止めてしまった。
なので、当時の私のブログはもう存在しない。

その後私は、コメント欄には投稿しなかったが、「きのこ屋」さんのブログを度々拝読して楽しんでいた。
ところで「きのこ屋」さんは、本名と顔写真を公開しているが、あえて「きのこ屋」さんと呼ばせていただこう。

当時の「きのこ屋」さんのブログのプロフィールを読むと、若い頃は雑誌記者だかフリーライターだかをしていたと記されてあった。
その後北関東の一都市にある自宅で食堂を経営しながら、キノコの写真を撮ることを趣味に暮らしているということだった。
読書好きで、本をたくさん読んでいる風でもあった。

私は現在のBloggerブログをはじめたとき、「LINK」のページに「きのこ屋」サイトのブログ「微々たる日々の記」を載せ、「文章が面白い」と紹介文を書いた。
実際、「きのこ屋」さんの記事は、その時々の感情を露出させたセンスのイイ語り口が面白かったのである。

ところが、3~4年前だったか久しぶりに「きのこ屋」さんのブログをブックマークから開こうとしたら、「404エラー」が出て「リクエストされたページは存在しません。」ときたもんだ。
当然私のブログの「LIN K」ページの「微々たる日々の記」もリンク切れ。

サーバーを替えて、ブログのURLが変わったのかなと思い、「微々たる日々の記」や「きのこ屋」で検索してみたが、ヒットしない。
しばらく訪れないあいだに、ホームページもブログも消えてしまっていた。

私が最後に読んだあたりは、体の不調の記事がちらほらあったので、ひょっとしたら亡くなったのかなと不遜にも思ったりした。
それでも気になっていたので、関東近辺の「きのこサイト」のリンクなんかをちょくちょく調べたりしたが、「微々たる日々の記」や「きのこ屋」にはたどりつけなかった。

それが今日、急に思い出して、なんとなく「微々たる日々」で検索したら、なんとサイトはご健在じゃありませんか。
ブログタイトルは「微々たる日々の記Ⅱ」となっていた。
おそらく、サーバーを引っ越す際に「シーズンⅡ」の新アドレスの告知を行っていたのだろうが、ちょうどその時期に私のアクセスが遠のいていたということなのだろう。

「きのこ屋」さんはたぶん、Googleの「Search Console」などを利用して「SEO」をやるタイプではなさそうなので、検索エンジンのインデックスから外れていたと思われる。
そのせいで、長い間「行方不明状態」だったのでは、と私は勝手に推測している。

それとも例によって過激な下ネタ記事を書いて、検索エンジンから嫌われ、遠い世界へ飛ばされていたのか。
まあ、後者のほうがあたっているような気もするが。

今日、ブログと再会したときは、似たようなタイトルも世の中にはあるからと、これが本当にあの「きのこ屋」さんの「微々たる日々の記」かなとちょっと疑問が湧いた。
プロフィールのページへ進んだら、少し老けた「きのこ屋」さんの横顔があった。
ピンポーンだった。
そこでこの記事冒頭の「お元気そうで何より」となるのである。

職業は、派遣社員で看護助手とあった。
年齢は、1952年生まれだから、私よりひとつ下。
悩みは、「カネがないこと」。
それは私も同様、カネのない悩みは尽きない。

もう食堂はやめて、勤めに出ているようだ。
ざっと記事を読むと、去年の暮れまでは清掃会社の派遣社員だったらしい。
「某文化センター」で清掃業務をしていたのだが、「きのこ屋」さんは要領が悪くて仕事が遅い。
老齢になってからの慣れない現場仕事にだいぶとまどっていた様子である。
「K」という正社員のオバサンに目をつけられて、イチャモン攻撃がしょっちゅうだったので辟易していたことなどが書かれている。
現在は清掃会社を辞めて、看護助手の仕事につき、担当の病院でベッドメイキングなどを行っているという。

「きのこ屋」さんのブログには、登場人物の姿が生き生きと描かれていて、面白い。
去年まで勤めていた清掃会社の「K」というオバサンなどは、その振る舞いが目に浮かぶようである。
清掃会社での「きのこ屋」さんの上司である「カチョー」とか、親切な同僚の「S」さんとか、微妙な存在感が伝わってくる。

ブログの副題は、「たまに更新する普通の日記」となっている。
こういう日記風ブログもいいもんだと思わせるブログである。
これからまた、ちょくちょく読みに訪れようと思う。

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