安藤サクラと江口のりこが、うりふたつに見える

2014年後半のNHKの朝ドラは、「マッサン」だった。
ドラマの主人公は、大正時代から昭和にかけて、国産のウイスキーづくりに情熱をかたむける造り酒屋の長男。

「マッサン」というのは、この主人公のニックネームである。
ニッカウヰスキーの創業者の、竹鶴政孝氏をモデルにしたドラマだとされている。

このドラマのはじまりの頃に、主人公が若い頃勤めていた大阪の住吉酒造というちいさな造り酒屋のシーンが登場する。
その会社の事務員を演じている女優を、私は「安藤サクラ」だと思いこんでいた。

面長な顔に、一重のちょっとはれぼったいような目。
私から見れば、彼女は安藤サクラにそっくりなのである。
ドラマのタイトルバックに流れる役者名にあまり注意しない私は、そのまちがいに気づくことはなかった。
「安藤サクラ」の演技って面白いなあと思っていたのだった。

2015年のNHKの大河ドラマは、「花燃ゆ」。
このドラマの主人公は、吉田松陰の妹である文(フミ)。
井上真央さんが演じておられた。

そのフミが、長州藩の奥御殿につかえるシーンで、また「安藤サクラ」が「女中頭補佐」のような役柄で登場した。
ここで「安藤サクラ」は、「マッサン」のときとは違う印象で演じていた。
私は、「安藤サクラ」ってなかなか存在感のある女優だなあと思ってドラマをみていたのだった。

そして、今年後半の朝ドラ「まんぷく」に安藤サクラは主役で出演している。
「えっ!」と私は思った。
「マッサン」や「花燃ゆ」のときとぜんぜん表情が違うではないか。
さすが安藤サクラは名優だね、ドラマの内容に合わせて自分の顔をイメチェンできる女優なんだ。
と感心してしまった。

昨夜、NHKの「LIFE!~人生に捧げるコント~」をみていたら、「安藤サクラ」が「自撮り」というコントに年増のOL役で出ていた。

このとき、私ははじめて違和感をおぼえた。
違和感をおぼえつつも、感心もしていた。
「まんぷく」とは違う表情に豹変していたからだ。
「安藤サクラ」って、顔つきをガラリと変えることができる女優なんだ。
ちょっとチャラけたような、こんなセリフの言い回しもできる女優なんだ。
と感心したのだ。

安藤サクラが「まんぷく」で笑顔を演じるときの三日月目は、なんとも愛嬌のある演技だが。
「LIFE!~人生に捧げるコント~」では、ときおり見せるややシャープな視線。
こうまで別人のような演技ができるものだろうか。

まてよ。
「LIFE!~人生に捧げるコント~」では、「安藤サクラ」の背が伸びているじゃないか。
違和感が、だんだんふくらんできた。

そこで、NHKのサイトで昨夜の「LIFE!~人生に捧げるコント~」の配役を調べてみた。
おどろいたことに、安藤サクラの名前はどこにもない。

女性の出演者は、飯豊まりえ、池谷のぶえ、それに江口のりこ。
女性出演者のひとりひとりの写真をネットで調べてみる。
なんと、顔が安藤サクラに激似の女優がいるではないか。
それは、江口のりこという女優で、初めて知る名前である。

住吉酒造の女性事務員も、長州藩奥御殿の「女中頭補佐」も、演じているのは安藤サクラではなくて江口のりこだったのだ。

とんだ相貌失認(そうぼうしつにん)。
私は、かなり前に相貌失認の事を記事に書いた。
氷川きよしを杉浦太陽と勘違いし。
若かった頃の栗原小巻を吉永小百合と勘違いし。
若かった頃の山崎努を緒方拳と勘違いし。

最近では、小池栄子を篠原涼子と見間違えたり。
まったくとんだ相貌失認。

ところが、安藤サクラと江口のりこに関しては、相貌失認ではないのだ。
ネットで調べてみると、多くの方たちが激似であるとおっしゃっている。
多くの方々がそうであれば、私なんかはイチコロさ。
見分けがつくはずがない。

それはそうと。
今回の勘違いで江口のりこという女優を知った。
今でも顔だけみたら、見分けは困難。
クッソリ(そっくりの俗語)のうりふたつ。

でも、一重まぶたに面長の、なかなかイイ女優じゃないか。
ファンになった。
クールな表情でのユーモラスな演技が、なんとも味がある。

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