低山ではめずらしいクルマユリの花
クルマユリの花。 |
高地場山山頂(標高:459m)へ向かう尾根の途中(標高250mあたり)でクルマユリの花を見つけた。
二株だけポツンと咲いている。
クルマユリは亜高山帯で生息する植物。
滝沢地区のような低山帯ではめずらしい。
葉が輪生しているのと、花びらの先がお互いにぶつかり合うほどに反り返っているのとで、クルマユリと同定できる。
オレンジ色の花は、遠くからでもよく目立つ。
図鑑によると、葉の輪生は茎の中央部とあるが、私が見た個体はかなり下の方で輪生していた。
最初見かけたときは、ロゼット(根出葉)かなと思ったほどである。
冷涼な津軽地方特有の姿なのか。
そういえば旧車力村(現つがる市)の「村の花」はクルマユリであったとのこと。
車力村(しゃりきむら)の「車」とクルマユリの「クルマ」を掛けたシャレのような「村の花」指定である。
シャレばかりではなく、旧車力村の山にもクルマユリの花が咲いていたのだろう。
クルマユリは、神奈川県や徳島県、奈良県、埼玉県、東京都西多摩地区では、絶滅危惧種の指定を受けているという(ウィキペディア情報)。
ビオトープである津軽の滝沢地区には、貴重な植物が現役で活躍してござる。
クルマユリの輪生した葉。 |
クルマユリ。 |